京都新聞杯
レース回顧
ステイフーリッシュは離れた2番手を追走し、直線で早めに抜け出してメンバー7位の34.6秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは2分11秒0。メイショウテッコンが大逃げして前半5F58.5秒のハイペース。後半5F59.3秒、上がりは34.6秒。ステイフーリッシュはこれまで控えて差すレースをしていた馬が藤岡佑騎手に乗り替わって2番手から進め、一気にパフォーマンスを引き上げた。消耗戦になったホープフルSで3着に入った馬。メイショウテッコンがハイペースで逃げて消耗戦になったことで持ち味を発揮できたのだろう。ホープフルSを勝ったタイムフライヤーは若葉S5着、皐月賞10着に終わったが、4着サンリヴァルが皐月賞で2着に入ったようにここにきて巻き返してきている。次走のダービーは横山典騎手に乗り替わる予定。12年に京都新聞杯を2分10秒0のレコードで2番手から抜け出して勝ったトーセンホマレボシはダービーで3着に入った。近親に横山典騎手でスプリンターズSと安田記念を制したブラックホーク。ダノンプレミアムの出走でレースが消耗戦に傾くと激走があるかもしれない。思い切った騎乗をする藤岡佑騎手。今後の重賞戦線で要注意。
アドマイヤアルバは中団の後ろから捲ってメンバー5位タイの34.3秒で上がり0.3秒差の2着。岩田騎手が早めに外から捲って持ってきた。これまで1800mまでしか走っておらず距離に不安があったが、外を回っていい脚を長く使っており、長い距離にメドを立てた。これで[2−6−1−0]。相手なりに走る持ち味をフルに発揮した。天皇賞(春)をレインボーラインで制した岩田騎手も今乗れている。賞金を加算できたため、次走はダービーになりそうだ。成長力あるハーツクライ産駒。内枠を引きてロスなく回ってくれば、相手なりに走る持ち味を発揮するかもしれない。
シャルドネゴールドは後方からメンバー最速タイの33.9秒で追い込んで2着にハナ差の3着。速い流れでボウマン騎手が下げ過ぎたことが裏目に出たが、最速上がりを繰り出して何とか3着を確保した。前走毎日杯は不甲斐なかったが、休み明け、距離1800mの影響もあったのだろう。これで芝2000m以上では[2−1−1−0]で3着以内を確保。小柄な馬で馬体に派手さはないが、ステイゴールド産駒はこれで走る。秋に向けてラジオNIKKEI賞、白百合Sあたりで賞金を加算しておきたい。
アルムフォルツァは後方3番手からメンバー最速タイの33.9秒で追い込んで0.5秒差の7着。位置取りが後ろ過ぎ、直線でもスムーズさを欠き、まともに追えたのはラスト1Fを過ぎ。最速上がりを繰り出しただけにもう少しまともなレースができれば最低でも掲示板はあったのではないか。小柄でも器用さがない点がネックになっている。
ケイティクレバーは3番手に控えて直線でも伸びず見せ場なく0.9秒差の9着。これまで逃げたときは[2−1−2−2]、控えたときは[0−1−0−2]。前走皐月賞でも控えて惨敗したが、陣営は四位騎手に今後を見据えて控えるレースを指示した模様。現状は逃げないと持ち味を生かせない。
フランツは出遅れて最後方からメンバー3位の34.1秒で追い込んで1.0秒差の10着。Mデムーロ騎手で過剰人気だったか。前走アルメリア賞を1分45秒4で勝ったが、最内から追い込んだもの。Mデムーロ騎手が最内を突いて上手く乗って勝った馬は、その後結果が出ない馬が多い。
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