NHKマイルC
レース展望

過去10年で1番人気は[6−0−0−4]で6連対。関西馬は[5−1−0−1]だが、関東馬は[1−0−0−2]。2〜7枠は[6−0−0−2]だが、1枠と8枠は[0−0−0−2]。2番人気は[1−2−1−6]、3番人気は[1−2−1−6]で各3連対。6〜9番人気が1連対、10番人気以下は[2−2−5−81]で4連対。極端な人気薄が3着以内に入ることが多い。最近5年の馬連は218倍、147倍、28倍、9倍、172倍。10〜20倍台を押さえて大穴を狙うのが妙味。

連対馬12頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した8頭のうち7頭が2走前に重賞で3着以内に入っていた。前走4着以下に負けた馬は2走前の成績に注目。前走負けたことで人気の盲点になる。ニュージーランドT勝ち馬は[1−0−0−8]、2着馬は[0−1−0−8]。12年に1番人気が勝ったが、マイルで3戦3勝の無敗馬だった。外国産馬は[0−2−1−12]で2連対。14年まで不振だったが、15年に4番人気のアルビアーノ、昨年13番人気のリエノテソーロが2着に入った。

タワーオブロンドンは[4−1−1−0]で3着以内を確保。京王杯2歳Sは中団からメンバー最速の33.2秒で差し切って2馬身差で圧勝。朝日杯FSは7番手からメンバー5位の34.0秒で伸びて0.6秒差の3着。2着ステルヴィオとはクビ差。前走アーリントンCは中団の後ろの外からメンバー2位の34.2秒で差し切って1分33秒4で優勝。朝日杯FSは内を突いて伸びあぐねたが、外をノビノビと走って持ち前の末脚の威力を発揮した。距離と高速決着にメドを立てたが、NHKマイルCは1分32秒台の決着になりやすい。NHKマイルCで好走した馬は後にスプリント重賞で活躍する馬が多い。本質はスプリンターでも問題ないか。

テトラドラクマは東京芝1600mの未勝利戦を3番手からメンバー最速の34.6秒で抜け出して1分33秒9の好タイムで5馬身差で圧勝している。フェアリーSは大外枠から出遅れて前半に脚を使い、息の入れにくい流れになったことが堪えて6着。前走クイーンCは2番手から早めに先頭に立ち、メンバー8位タイの35.9秒でまとめて1分33秒7で優勝。前半5F57.8秒のハイペースでラスト3Fは12.0−11.5−12.4秒に落ちたが、差してきた馬がキャリア1戦のフィニフティしかいなかった。スピードがあり、道中スムーズなら最後までしぶとい脚を使うタイプ。先行して直線で抜け出した後にどこまで踏ん張れるか。

前走毎日杯2着のギベオン、前走ニュージーランドTを勝ったカツジ、同2着ケイアイノーテック、同3着デルタバローズ、前走アーリントンC2着のパクスアメリカーナ、同3着レッドヴェイロン、同5着ダノンスマッシュ、前走桜花賞10着のプリモシーン、前走ファルコンSを勝ったミスターメロディ、同3着のフロンティア、クロッカスS勝ち馬リョーノテソーロなど。ギベオンは新馬、フリージア賞を連勝し、前走毎日杯で5番手からメンバー3位タイの34.0秒で伸びてブラストワンピースに0.3秒差の2着。今年絶好調の藤原英厩舎の管理馬でディープインパクト産駒。デビューから全て外国人騎手。今回はMデムーロ騎手が騎乗する。

カツジは前走ニュージーランドTで後方2番手からメンバー2位の33.9秒で外から差し切って1分34秒2で優勝。前に行くレースをしていた馬が、差すレースをしてパフォーマンスを引き上げた。競馬センスが良く自在性があるディープインパクト産駒。母メリッサはスプリンターだった。ケイアイノーテックは前走ニュージーランドTで中団から早めに動いてメンバー3位の34.5秒で上がって頭差の2着。小回りコースを克服して現時点の力を出し切ったが、本来は直線が長いコースが合うタイプ。前走馬体が12キロ減っていたため、馬体がどこまで回復してくるかがカギになる。母ケイアイガーベラはダートの短距離馬だった。

プリモシーンは桜花賞は10着に終わったが、出遅れて直線でもスムーズさを欠いた。東京芝1600mの未勝利戦でテトラドラクマに勝っている。過去10年で前走桜花賞は[2−0−0−10]、1、2番人気なら[2−0−0−1]。ミスターメロディは[3−2−0−0]で連対を確保。初芝となった前走ファルコンSは4番手から抜け出して1分22秒1で優勝。芝をこなしたが、高速決着、高速上がりに対応できるかがカギ。藤原英厩舎はギベオンと2頭出し。フロンティアは新潟2歳S勝ち馬でドリームパスポートの半弟。前走ファルコンSは7番手から伸びて0.2秒差の3着。左回りでは[2−0−1−0]。馬体がマッチョ化して短距離にシフトしてきている。中内田厩舎はパクスアメリカーナと2頭出し。

[Home]