京王杯SC
レース展望

安田記念の前哨戦。過去10年で1番人気は[1−0−1−8]で1連対のみ。最近4年は7、10、7、9着に終わった。前走高松宮記念は[0−0−1−5]で不振。2番人気は[2−2−3−3]で4連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。3番人気以内の決着はない。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が4連対。最近5年の馬連は26倍、69倍、26倍、43倍、192倍。別定G2でメンバーは揃うが波乱傾向が強い。

逃げ馬は[0−1−2−7]で1連対、先行馬は4連対のみ。前残りもあるが、差し馬が9連対、追い込み馬が6連対と多い。流れが速くなり差し追い込みが決まりやすい。鋭い決め手がある芝1400m巧者に注目したい。14年以降に6番人気以下で連対した3頭には芝1400mのG2で連対があった。3頭の前走は6、10、17着。前走惨敗した馬が実績のある芝1400mで激走するのがパターン。特に速い持ちタイムがある馬に注意。

ダンスディレクターは前走高松宮記念で11番手からメンバー3位タイの34.3秒で内から伸びて0.2秒差の3着。3コーナーで前に入られて頭を上げ、荒れた内を突くことになったことが堪えたか。芝1400m[3−4−1−5]で阪神カップで2着が2回ある。15年の京王杯SCは12着に終わったが、直線で前が壁になって追えなかったもの。これまで左回りでは[0−2−1−2]で勝ったことがないが、阪神カップより1キロ軽い56キロで出走できる。過去10年の京王杯SCで8歳馬は[1−1−0−10]でレッドスパーダ(10人)が勝ち、クラレント(11人)が2着。過去10年で武豊騎手は[0−0−2−4]で3着止まり。

サトノアレスは16年の朝日杯FS勝ち馬。2走前のキャピタルSは中団からメンバー最速の33.4秒で伸びて1分32秒6で走り、ダイワキャグニーにクビ差の2着。前走東京新聞杯は後方からメンバー最速の33.3秒で追い込んで1分34秒3で走り、リスグラシューに0.2秒差の2着。良馬場の東京芝1600mは[1−2−0−0]で上がりは全てメンバー最速。芝1400mは初めて。これまで前半3F35秒以下の速い流れを経験したことがない点にリスクがあるが、東京で折り合いがつけば切れる脚を使える。テン乗りの蛯名騎手に乗り替わる。過去10年の京王杯SCで蛯名騎手は[2−0−0−6]、藤沢和厩舎は[1−0−1−4]。

前走高松宮記念6着のセイウンコウセイ、前走オーシャンS3着のダイメイフジ、同5着のビップライブリー、前走ダービー卿CT2着のキャンベルジュニア、同4着のテオドール、同5着のグレーターロンドン、昨年の中京記念勝ち馬ウインガニオン、前走東風S3着のシュウジ、前走1600万条件を勝ったフィアーノロマーノ、リライアブルエース、ルメール騎手が騎乗するムーンクエイクなど。セイウンコウセイは高松宮記念で0.3秒差の6着に終わったが、輸送に失敗して馬体が14キロ減っていた。芝1400mは[2−1−0−2]、逃げたときは[2−1−0−0]で堅実。

ダイメイフジはオーシャンSでメンバー2位の33.7秒で追い込んで0.1秒差の3着。2着ナックビーナスは高松宮記念で3着に入った。芝1400mは[2−2−1−3]。Mデムーロ騎手から2戦2勝の松山騎手に乗り替わる。ビップライブリーは芝1400m[3−5−1−2]でスワンS4着、阪神カップ5着がある。東京芝1400mは2戦2勝。善戦止まりを返上できるか。キャンベルジュニアは芝1400mでは[0−0−0−3]。テオドールはさらに距離を短くしてきた。母はアンブロワーズ。グレーターロンドンは昨年の安田記念4着馬。安田記念は1400m通過が1分19秒4だった。母は快速馬ロンドンブリッジ。初の芝1400mでどこまで変わるか。

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