平安S
レース展望

13年から東海Sと入れ替わって5月に移動し、距離が1900mに変更された。過去5年で1番人気は[3−0−0−2]で3連対。58キロ以上は[2−0−0−0]、57キロは[0−0−0−2]。関西馬は[3−0−0−1]で勝率75%。2番人気は[0−0−0−5]で連対なし、3番人気は[0−2−0−3]で2連対。6番人気以下が4連対。馬連は19倍、504倍、18倍、8倍、24倍。14年に12−7番人気で大波乱になったが、それを除くと20倍台までに収まっている。

過去5年の連対馬の脚質は、逃げ2先行4、差し3追込1で逃げ先行馬が計6連対。京都ダ1900mは流れが緩んで前が残りやすい。過去5年の勝ち馬は4コーナー3番手以内につけていた。重賞実績のある逃げ先行馬を重視。6番人気以下で連対した4頭のうち3頭が10番手以下からの追い込みだった。昨年は1番人気のグレイトパールが捲って勝負を決めた後に6番人気のクリソライトが最後方から2着に突っ込んでいる。実力馬が前を一掃すると最後に追い込み馬が突っ込んでくることが多い。

グレイトパールはダートを使って500万、1000万、1600万、仁川S、平安S、アンタレスSを6連勝。上がりは1、2、1、2、5、1位。昨年の平安Sは中団から捲って直線で後続を突き放し4馬身差で圧勝。重賞初挑戦でG1級のパフォーマンスを発揮した。前走アンタレスSは骨折で長期休養明けだったが、中団から早めに捲ってメンバー最速タイの37.1秒で抜け出して1分48秒9(不良)で快勝。万全の状態ではなかったが、力の違いを見せつけた。京都ダ1900mは4戦4勝の得意コース。前走休み明けで激走した反動がないことが条件。最終調教の動き、気配に注目したい。

テイエムジンソク昨年5月に古川騎手に乗り替わってから[5−2−0−1]でみやこSと東海Sを勝ち、チャンピオンズCではゴールドドリームにクビ差の2着に入った。前走フェブラリーSは3番手につけたが、直線で一杯になって12着。初のダ1600mで前半5F58.3秒の速い流れになり、道中息が入らなかったか。京都ダ1900mは[0−1−1−1]、京都ダ1800mは[5−2−0−3]でみやこSを勝っている。4つのコーナーがあるコースで見直せるが、今回は初めて58キロを背負う。グレイトパールが早めに捲ってくる展開が予想される。そうなったときにどこまで踏ん張れるか。

前走アンタレスS2着のミツバ、名古屋大賞典勝ち馬サンライズソア、前走マリーンC2着のクイーンマンボ、アルデバランSと仁川Sを連勝したナムラアラシ、マーチS2着&アンタレスS3着のクインズサターン、東海S2着馬コスモカナディアン、重賞3勝の8歳馬クリノスターオーなど。ミツバは前走アンタレスSで中団から早めに捲って先頭に立ち、最後までしぶとく粘って0.2秒差の2着。気難しい馬でまともに走らないときもあるが、前走は外枠スタートから素直被らずに外を回って力を出し切った。ダ1900〜2100mは[4−1−1−5]で少し長めの距離を得意にしている。

サンライズソアはダ1900〜2000m[1−2−0−0]でJDDで2着がある。2走前の名古屋大賞典では逃げてミツバを半馬身完封して優勝。前走ブリリアントSは14着に終わったが、出遅れてまともに走っていない。中1週になるが、Mデムーロ騎手が巻き返すか。クイーンマンボはダート[4−2−1−0]で関東オークス、レディスプレリュードを勝っている。牡馬混合戦でメンバーは強くなるが、14年は牝馬限定の地方交流重賞で好走していたワイルドフラッパーが3着に入っている。クリノスターオーは過去4年の平安Sで1、2、2、14着。外枠から砂を被らずに2番手につけられれば。

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