函館スプリントS
レース展望

サマースプリントシリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[3−2−0−5]で5連対。最近5年は[0−0−0−5]で連対なく不振。前走3着以内は[3−2−0−3]だが、4着以下は[0−0−0−2]で不振。2番人気は[2−1−1−6]で3連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は90倍、273倍、195倍、170倍、30倍。人気薄の激走が多く、かなり波乱傾向が強い。

牡馬は[5−8−5−84]で13連対、牝馬は[5−2−5−31]で7連対。牡馬は2着が8回と多い。牝馬は前走3着以内に入った馬が3番人気以内なら[3−0−1−2]。6番人気以下で連対した6頭のうち4頭が牡馬。穴で6歳以上の牡馬に注意したい。6番人気以下の牝馬は[1−1−2−24]で3着以内に入った4頭のうち3頭が差し追い込み馬で前走10、10、11着に惨敗していた。前走惨敗して人気がない差し追い込みタイプの牝馬に注意。

ナックビーナスは芝1200m[4−4−2−4]、重賞では[0−2−2−3]でオーシャンS2着2回、高松宮記念とキーンランドCで3着がある。2走前のオーシャンSはスタートで躓いて位置取りが悪くなったが、メンバー6位の34.1秒で上がって頭差の2着に入った。これまで芝1200mで10番より外では[0−0−0−5]だったが、13番枠から連対し地力強化を示した。前走高松宮記念は6番手からメンバー10位の34.7秒で伸びて0.1秒差の3着。上がりは遅かったが、時計の掛かる馬場を味方になだれ込んだ。芝1200mで1番人気に支持されると[3−1−0−1]。人気に応えて重賞初制覇なるか。鞍上は三浦騎手。

ダイアナヘイローは昨年500万条件から4連勝で北九州記念を優勝。スプリンターズSは15着、今年初戦のシルクロードSは16着に終わったが、阪急杯を前半3F34.2秒で逃げてモズアスコット、レッドファルクスを完封し1分20秒1で優勝。モズアスコットは安田記念を制した。前走高松宮記念は前に行ったが直線で一杯になってシンガリの18着に終わった。芝1200mは[5−3−1−5]、武豊騎手では[5−2−1−2]。昨年の北九州記念を1分7秒5で勝ったように軽い馬場を得意にしているが、洋芝の函館がどう出るか。昨年の函館は高速馬場で函館スプリントSは1分6秒8のレコードだった。馬場設定がポイントになる。

昨年のスプリンターズS3着馬ワンスインナムーン、昨年の高松宮記念勝ち馬セイウンコウセイ、オーシャンS勝ち馬キングハート、昨年の函館スプリントS勝ち馬ジューヌエコール、昨年のキーンランドC勝ち馬エポワス、15年の函館スプリントS勝ち馬ティーハーフ、前走京王杯SC5着のラインスピリット、前走鞍馬S2着のライトフェアリー、昨年の阪急杯&スワンS2着馬ヒルノデイバローなど。

ワンスインナムーンは国内の芝1200mで右回りなら[3−0−1−0]。昨年のスプリンターズSでは前半3F33.9秒で逃げて最後までしぶとく粘って0.1秒差の3着に入った。ダイアナヘイローより1キロ軽い54キロで出走できる。

セイウンコウセイはシルクロードSで58キロを背負って2着に粘って復調気配を見せたが、高松宮記念は0.3秒差の6着に終わった。昨年の函館スプリントSは1番人気に支持され、前半3F32.2秒のハイペースに巻き込まれて4着。アドマイヤムーン産駒。少し渋った馬場が理想か。

キングハートはオーシャンSでナックビーナスを完封し重賞初制覇。昨年の函館スプリントSは中団から伸びて0.4秒差の2着に入った。前走高松宮記念10着は8枠17番が影響している。1分7秒台の決着に強いタイプ。今年も高速設定なら要注意か。

ヒルノデイバローは昨年のスワンSでサングレーザーに頭差の2着。3着レッツゴードンキに先着した。昨年のオパールSではソルヴェイグ(16年函館スプリントS勝ち馬)にクビ差の2着がある。前走阪急杯は出遅れて17着。四位騎手がスタートを決めて先行できれば。

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