ラジオNIKKEI賞
レース展望

3歳限定の中距離ハンデ重賞。過去10年で1番人気は[2−2−2−4]で4連対。前走500万条件は[0−1−1−0]、OP特別は[2−1−1−2]、G1は[0−0−0−2]。前走プリンシパルS3着以内[2−0−1−0]で堅実。2番人気は[3−1−1−5]で4連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は404倍、18倍、14倍、35倍、45倍で中穴決着が多い。10倍台を押さえながら30倍以上を狙う馬券作戦が有効。

連対馬20頭のうち16頭が芝1700m以上で勝っていた。マイルまでしか実績がない馬は不振。距離実績のない馬は08年に勝ったレオマイスターのようにハイペースの芝1600mで勝ち星が必要。連対馬20頭のうち10頭が前走連対。前走4着以下から8頭が連対しており、前走1000万条件以上なら着順不問。10年のうち7年で前走条件戦に出走した馬が連対している。重賞実績は問われない。6番人気以下で連対した7頭のうち5頭が関東馬。穴で前走芝1600m以上に出走した53〜54キロの関東馬に注意。

フィエールマンは2戦2勝。東京芝1800mの新馬戦(前半5F64.1秒)で好位からメンバー4位タイの34.2秒で抜け出して1分51秒3で優勝。大外から2番手に押し上げ、最後にひと伸びして押し切った。前走山藤賞(前半5F61.5秒)は出遅れて後方から大外を回って進出し、メンバー最速の34.3秒で差し切り、1分48秒1で2馬身半差で圧勝。楽勝だったが、メンバーは弱かったか。手塚厩舎は昨年セダブリランテスで制している。スタートが遅い点にリスクがあるが、能力と立ち回りでカバーできれば。

京成杯&プリンシパルS3着馬イェッツト、前走白百合Sを勝ったメイショウテッコン、若駒S勝ち馬ケイティクレバー、前走共同通信杯3着のエイムアンドエンド、前走東京の500万を勝ったキューグレーダー、グレンガリー、前走京都の500万条件を勝ったキボウノダイチ、2走前に福島のひめさゆり賞を勝ったロードアクシスなど。過去10年の連対馬の脚質は、逃げ1先行7、差し8追込4で先行馬と差し馬が活躍している。今年はメイショウテッコン、ケイティクレバー、キブウノダイチ、シセイヒテンなど前に行く馬が揃っている。

イェッツトはゆりかめも賞で7着に終わったが、芝1800〜2000mでは[1−0−2−0]で3着以内を確保。前走プリンシパルSは中団からメンバー3位の34.0秒で伸びて頭+クビ差の3着。勝ったコズミックフォースは次走ダービーで3着に入り、2着ブレステイキングは次走500万条件を単勝1.4倍で制した。重賞&OPで3着がある馬がハンデ54キロというのは少し恵まれたか。父カンパニー、母イスタンブールは近藤英子氏の所有馬。近藤英子氏は15年のラジオNIKKEI賞をアンビシャス(1人)で勝っている。

メイショウテッコンは芝1800mで2戦2勝。前走白百合Sは前半5F59.0秒で逃げて3馬身差で圧勝。勝ちタイムは1分45秒9。サラキア(チューリップ賞&フローラS4着)、アイトーン(若葉S1着)を相手にしなかった。新馬戦で小回りの小倉芝1800mで勝っている。ケイティクレバーは皐月賞11着、京都新聞杯9着に終わったが、好位に控えていた。逃げたときは[2−1−2−2]で若駒S1着、すみれS2着、京都2歳S3着がある。前に行く馬が揃ったが、強気に逃げる手か。鞍上は小林徹騎手に戻る。

エイムアンドエンドは前走共同通信杯3着の後、二ノ宮厩舎から奥村厩舎に転厩した。母ロフティーエイムは福島牝馬Sを勝った小回り巧者だった。キューグレーダーは[2−2−0−0]で連対を確保。前走東京芝1400mの500万条件を豪快に差し切って1分20秒8で優勝。芝1800mでは中山の未勝利戦を勝っている。ルメール騎手から田辺騎手に乗り替わる。グレンガリーは福島芝1800mの未勝利戦を中団から差し切って1分50秒6で優勝。福島記念を勝ったミトラの半弟。ルメール騎手から津村騎手に乗り替わる。

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