ラジオNIKKEI賞
レース回顧
メイショウテッコンは内枠からスタートを決めて4番手につけ、直線でメンバー3位タイの34.8秒で抜け出すと最後はフィエールマンの追撃を半馬身凌ぎ切ってレースを制した。勝ちタイムは1分46秒1。キボウノダイチが逃げて前半5F58.7秒。中盤にラップが3F12秒台に落ち、ラスト3Fが11.9−11.6−11.6秒で尻上がり。高速馬場で前に行った馬が有利な展開になった。メイショウテッコンは好位から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇。これで芝1800mは3戦3勝。小倉芝1800mの新馬戦を尻上がりラップで勝ち、前走白百合Sを1分45秒9の好タイムで圧勝したのはダテではなかった。芝2400mの梅花賞でエタリオウに勝ったように長い距離をこなすタイプ。今後はひと息入れて秋はトライアルから菊花賞を目指すことになりそうだ。
フィエールマンは後方からメンバー最速の34.4秒で大外から追い込んで半馬身差の2着。スタートはいつもほど遅くなかったが、後方からのレースになり、勝負どころでごちゃついて最後方に下がるロスがあった。前に行った馬に尻上がり持続ラップでまとめられる展開で4コーナー最後方は致命的だった。前2走は前半5F64.1秒、61.5秒のスローペースだったが、今回は58.7秒でこれまでとは違う流れで前走より走破タイムを1.9秒詰めている。まだ馬体に緩さがあり完成されていないが、相馬眼的に今後の活躍している馬が重賞で通用する能力があることを示した。2着に入り賞金を加算できたため、今後はひと息入れて秋はセントライト記念から菊花賞に向かうことになりそうだ。
キボウノダイチはハナを切って前半5F58.7秒で進み、メンバー9位の35.3秒でまとめて0.2秒差の3着。中盤に3Fラップを12秒台に落とし、まんまと粘り込んだ。前走500万条件を勝ったが、同じように500万条件を勝ったフィエールマン、グレンガリーより1キロ軽い53キロも良かったのだろう。これまで前半5F61秒以上の流れしか経験していなかったことを考えると速い流れでよく踏ん張っている。
イェッツトは中団から伸び切れず1.0秒差の11着。向こう正面で外に出して上がって行こうとしたが、反応が悪く直線での伸び切れなかった。高速馬場で外を回ったことが堪えたのか。前走プリンシパルSで1分58秒2でタイム差なしの3着に入っただけに本来はもっと走れる馬。8歳で本格化したカンパニー産駒。馬体が成長して芯が入ってくれば変わってくるのではないか。
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