エルムS
レース展望

過去10年で1番人気は[2−1−3−4]で3連対。単勝1倍台は[2−1−1−1]、2倍台は[0−0−2−2]、3倍以上は[0−0−0−1]で単勝2倍以上は連対がなく不振。2番人気は[3−1−0−6]で4連対、3番人気は[3−0−1−6]で3連対。最近6年の連対馬12頭のうち11頭が5番人気以内、馬連は2倍、29倍、34倍、14倍、96倍、8倍。16年は7−4番人気で波乱になった。

連対馬20頭のうち15頭が前走4着以内。最近8年の連対馬16頭のうち13頭が前走5着以内、残る3頭は前走6、6、12着。前走惨敗した馬は人気でも危険。前走OP以上で6着以内に入った馬と前走1600万条件勝ち馬に注目。前走北海道のダ1700mのOP特別に出走した馬は[4−3−5−41]、勝った馬は[2−1−2−4]、1、2番人気なら[2−1−2−0]で3着以内を確保している。

ミツバは気難しさのある馬でまともに走らないことがあったが、今年は名古屋大賞典2着、アンタレスS2着、平安S4着、マーキュリーC1着と堅実に走っている。ダ1700mは[1−1−1−1]で札幌では[1−1−1−0]で500万条件1、2着、1000万条件3着。近走は長い距離を使われているが、機動力があるため小回りのダ1700mにも対応できる。重賞で55キロ以下では[2−1−0−1]だが、57キロでは[0−1−1−4]で取りこぼしが多い。今回は57キロを背負う。後方から捲るか、好位から地力で粘り込みを狙うのか。松山騎手は札幌ダ1700mでは[0−0−0−2]で2戦しか経験がない。

ハイランドピークは1000万、1600万条件を連勝して1番人気に支持されたマーチSで出遅れが響いて0.9秒差の9着。ひと息入れて臨んだ1600万条件を勝ち、前走マリーンSで2番手から早めに先頭に立ち、1分44秒0(稍重)で走って0.2秒差の2着。前走大沼Sを勝ったリーゼントロックをクビ差完封した。ダ1700mは[1−1−0−0]。前走ハイペースを経験したが、今回はさらにメンバーが強くなりタフなレースになりそう。横山和騎手は重賞では[0−1−1−30]、15年以降の札幌ダ1700mでは[0−0−3−39]。ハイランドピークとは[2−4−0−1]で好相性。重賞初制覇なるか。

前走帝王賞4着のリッカルド、昨年のエルムS勝ち馬ロンドンタウン、同3着馬ドリームキラリ、前走マリーンS3着のリーゼントロック、エンプレス杯とマリーンCを連勝したアンジュデジールなど。今年は昨年のテイエムジンソクのような馬はおらず、例年より上位の壁は高くない。伏兵にも激走のチャンスがありそうだ。

リッカルドは16年のエルムS勝ち馬。前走帝王賞は好位からしぶとく伸びて1.0秒差の4着。3着サウンドトゥルーに3馬身差をつけられたが、6着テイエムジンソクに先着した。ダ1700mは[2−0−0−5]。過去10年で7歳馬は[0−4−0−18]。テン乗りのルメール騎手が騎乗する。

ロンドンタウンは昨年のエルムSを1分40秒9(重)のレコードで優勝。単勝1.5倍のテイエムジンソクを差し切った。今年はダート重賞で14、6、6着と精彩を欠いている。ダ1700mは[2−1−0−0]。昨年は岩田騎手が内枠から上手く乗っている。今年はテン乗りの蛯名騎手に乗り替わる。

ドリームキラリは昨年のエルムSで逃げて0.1秒差の3着。2着テイエムジンソクとはハナ差だった。ダ1700mは[2−0−2−3]で札幌では[1−0−2−0]。ダ1700mで逃げたときは[2−0−1−0]。テン乗りの藤岡佑騎手が強気に逃げて持ってくるか。

アンジュデジールは牝馬限定地方交流重賞[3−2−1−1]。過去10年のエルムSで牝馬は[0−0−0−7]で8着が最高。平安Sでは牝馬限定地方交流重賞で一緒に戦ってきたクイーンマンボが牡馬を相手に2着に入った。鞍上は横山典騎手。親子でワンツーを決めるか。

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