新潟記念
レース回顧

ブラストワンピースは後方3番手を進み、大外からメンバー最速の33.5秒で豪快に差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分57秒5。マイネルミラノが逃げて前半5F59.2秒。緩みのない流れになり、後方で脚をタメて速い上がりを繰り出した3頭で決着した。1〜8着は上がりの速い順通りになった。ブラストワンピースは大外から最速上がりで差し切り、このメンバーでは能力が違うことを証明。池添騎手は直線で鞭を入れておらず、全くの楽勝だった。池添騎手はお客さんに見てもらうように大外に出したようだ。相馬眼的にG1を狙える馬が他馬より軽い54キロ。馬体は2キロしか絞れておらずまだ余裕があった。今後は放牧に出して菊花賞に直行する予定。尻つぼみする一族だが、この勝利でそれを払拭した。平坦コースで最速上がりを繰り出したことも菊花賞に繋がりそうだ。菊花賞は大竹厩舎(ルージュバック)の真価が問われるレースになる。

メートルダールは最後方からメンバー2位の33.6秒で追い込んで0.3秒差の2着。福永騎手が最後方に控えてまたやらかしたかと思ったが、直線で強烈な脚を繰り出して2着に突っ込んだ。休み明けは苦にしないタイプだが、馬体が20キロ増えて少し太めの造りだった。それでこれだけ走れるのだからG3では能力が上位なのだろう。左回り、G3以下の芝1800〜2000mでは[4−1−3−0]。今後もこの条件が揃ったときは要注意。秋の最大目標は天皇賞(秋)。G2、G1とステップアップできるか。

ショウナンバッハは後方からメンバー3位の33.9秒で馬群を割って伸びて0.4秒差の3着。最低の13番人気。16年のAJCC3着以来、23戦ぶりの馬券圏内に入った。元々左回りの芝2000m前後で最速上がりを連発していた馬。昨年の中日新聞杯では後方からメンバー2位の33.5秒で追い込んでメートルダールに0.3秒差の4着に入っていた。メートルダールが2キロ増の57キロ、ショウナンバッハが1キロ減の53キロ。今回は1キロ差が3キロ差に広がり0.1秒差。このあたりを考えると激走する下地はあったか。次走はオールカマーに向かう予定。外から突っ込める馬場、展開になれば。

メドウラークは中団からメンバー5位の34.5秒で伸びて0.9秒差の5着。6着ならサマー2000シリーズの優勝は該当馬なしだったが、ギリギリ5着に入り優勝を決めた。重い馬場が得意な馬が速い上がりが問われたレースでよく走っている。丸田騎手は人気薄を持ってくることが多い。今年は七夕賞をメドウラーク(11人気)1着、小倉大賞典をクインズミラーグロ(15人気)2着。特にハンデ重賞で注意。

ストーンウェアは中団からショウナンバッハと一緒に上がってきたが、叩き合いに負けて1.2秒差の6着。勝負どころで手応えが悪く、そのぶん追ってからいつもほど伸びなかった。蛯名騎手は目に見えない疲れがあるのかもしれないとコメント。得意の左回りでハンデ54キロと激走の条件が揃っていたが、叩き2戦目で疲れがあるとは・・・。暑い中、小倉、新潟に輸送した影響か。

セダブリランテスは5番手から伸び切れず1.4秒差の7着。馬体は2キロ増で太くはなかったが、前崩れの展開で切れる脚を使えなかった。休み明けでも前向きさは失われておらず、次走は仕上げが進めば巻き返しがありそうだ。相馬眼的にG2以上でやれる馬。使い込めないタイプで次走は未定。オールカマー、AR共和国杯あたりで注意したい。

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