セントライト記念
レース回顧
ジェネラーレウーノは離れた2番手を進み、逃げたタニノフランケルをメンバー9位の35.2秒で交わし、最後はレイエンダを完封しレースを制した。勝ちタイムは2分12秒1。タニノフランケルが逃げて前半5F60.9秒。6F目から11秒台のラップが3F続き大逃げになった。大逃げする馬がいると離れた2番手につけた馬がなだれ込むことが非常に多いが、ジェネラーレウーノはまさにその形。ただし5番手以内につけた馬が12着以下に惨敗する中、1頭だけ35秒台で上がって押し切ったように心肺機能が高いのだろう。3頭でやり合って厳しい展開になった皐月賞でも3着に粘っている。中山重賞勝ち→皐月賞3着→ダービー10着以下→セントライト記念1着というのはキタサンブラックと同じ。次走は菊花賞。距離延長、長距離輸送と課題はあるが、前に行って自分でレースを作れるのは強み。決め手勝負にならないようにして粘り込むか。
レイエンダは大外枠スタートから中団の後ろにつけ、メンバー3位の34.6秒で伸びて0.2秒差の2着。大逃げする馬がいて隊列が縦長になり、直線に向いたときはジェネラーレウーノとかなり差があった。早めに仕掛けて勝ちに行けば差し切れたかもしれないが、ここが本番ではないだけにルメール騎手は無理しなかったのだろう。元々ルメール騎手は点ではなく線で乗る騎手。デビューからの連勝はストップしたが、今後に向けて上々の内容だった。2着に入って菊花賞の出走権を獲ったが、今のところ次走は未定。勝てば天皇賞(秋)もあったが、神戸新聞杯の結果を見て菊花賞を使うのか判断することになりそうだ。
グレイルは後方3番手からメンバー最速の34.3秒で伸びて0.4秒差の3着。岩田騎手が直線で馬群を捌いて持ってきた。皐月賞でも後方からメンバー最速タイの34.8秒で追い込んで3着とタイム差なしの6着まで追い上げている。左回りの共同通信杯は7着、ダービーは14着に終わったが、右回りでは[2−0−1−1]で上がりは全てメンバー最速。京都では新馬、京都2歳Sを勝っており2戦2勝。次走は菊花賞。今年レインボーラインで阪神大賞典、天皇賞(春)を勝った岩田騎手が内にねじ込んで持ってくるか。
ブレステイキングは中団からメンバー6位タイの35.1秒で伸びて0.4秒差の4着。3着グレイルとはハナ差。直線でレイエンダと一緒に伸びてきたが、最後に一杯になった。休み明けで馬体は10キロ増えていたが太くはなかった。最後に伸びを欠いたのは、休み明けと右回りのせいか。これまでの走りを見ると左回りの方がスムーズな走りをしている。
オウケンムーンは最後方からメンバー最速タイの34.3秒で大外から追い込んで0.7秒差の5着。直線に向いても最後方で掲示板も厳しい位置だったが、最後までしっかり伸びて5着まで追い上げた。皐月賞、ダービーは惨敗したが、共同通信杯勝ち馬が少し復調してきた。ただし休養して馬体が2キロ減っていたのは少し気になる。父は菊花賞馬オウケンブルースリ。菊花賞で輝けるか。
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