神戸新聞杯
レース展望
菊花賞トライアル。過去10年で1番人気は[7−2−0−1]で9連対。前走ダービーを勝った馬は[4−1−0−0]、2着馬は[2−0−0−0]。ダービー連対馬なら捻る必要はないが、今年は内&前が有利な特殊なレースだった。2番人気は[1−2−3−4]、3番人気は[1−2−2−5]で各3連対。連対馬15頭が3番人気以内、4、5番人気は連対がない。6番人気以下で連対した5頭は6、7、7、8、8番人気。最近5年の馬連は17倍、24倍、9倍、11倍、4倍。1番人気が堅実で荒れても中穴までに収まっている。
前走ダービーで5着以内に入った馬は[8−5−0−5]で13連対。3番人気以内なら[8−5−0−2]。前走ダービーでメンバー1、2位の上がりで5着以内に入った馬が3番人気以内なら[5−3−0−0]で連対率100%。今年は1着ワグネリアンが上がり6位、2着エポカドーロが11位、4着エタリオウが2位だった。6番人気以下で3着以内に入った7頭は6〜9番人気でメンバー3位以内の上がりを繰り出した差し追い込み馬だった。穴で末脚に威力がある6〜9番人気に注意。今年は10頭の少頭数のため5番人気前後か。
ワグネリアンは[4−1−0−1]で皐月賞7着を除き連対を確保。皐月賞は調教で攻めず、勝負どころで外を回り、直線で前が詰まったことが堪えている。ダービーは8枠17番から5番手につけ、メンバー6位タイの34.3秒で叩き合いを制し2分23秒6で優勝。前半3F36.0秒、5F60.8秒のスローペースで5番手以内につけた3頭で決着したように内&前が有利なレースだった。レースのラスト4Fは11.7−11.2−11.2−12.2秒でラストが1.0秒落ちている。本来の力を出せなかった馬がいるのではないか。
いつもは無難に乗って2、3着が多い福永騎手が外枠から好位につけたことがかなり大きかった。福永騎手は16日に落馬し頭蓋骨骨折、気脳症と診断され、当初はワグネリアンに騎乗するとコメントしたが、医師と相談の結果、今週の騎乗を見送ることになった。そのためテン乗りの藤岡康騎手に乗り替わる。野路菊Sを大外一気で勝ったように阪神外回りは合っている。春は450キロでまだひ弱い感じがあったが、夏を越してどこまで成長してくるか注目したい。目標は先、かつテン乗りだけにお茶を濁す可能性もなきにしもあらずか。
エポカドーロは[3−2−1−0]で3着以内を確保。皐月賞は離れた4番手から直線で前にいた3頭を交わしてメンバー4位の35.1秒でまとめ2馬身差で圧勝。稍重で勝ちタイムは2分00秒8。前の3頭が飛ばして前半5F59.2秒。離れた4番手以下は実質少し緩い流れだった。こういう展開になると第2グループの先頭にいる馬が勝つことが多い。先週のセントライト記念もジェネラーレウーノが勝っている。エポカドーロは末脚に持続力があり前に行ってバテないタイプ。道悪巧者だけに渋った馬場も味方したのだろう。
前走ダービーは前半5F60.8秒のスローペースで逃げ、後半5Fを58.4秒でまとめて半馬身差の2着。上がりは11位タイの34.7秒でラスト1Fが12.3秒。前に行って早めに仕掛けた馬が惰性で粘り込みやすい馬場状態をフルに生かして粘り込んだ。同日の青嵐賞(1000万)の勝ちタイムは2分22秒9でダービーより0.7秒速い。特殊馬場とスローペースで紛れが大きかったか。父はオルフェーヴル、母は短距離馬ダイワパッション。戸崎騎手&藤原英厩舎。先週13着に終わったギベオンのようなことはないか。
ダービー4着馬エタリオウ、、青葉賞勝ち馬ゴーフォザサミット、京都新聞杯勝ち馬ステイフーリッシュ、ラジオNIKKEI賞勝ち馬メイショウテッコンなど。エタリオウは青葉賞が0.3秒差の2着、ダービーが0.2秒差の4着。ダービーはメンバー2位の33.5秒で追い込んで5着ブラストワンピースにクビ差先着した。ボウマン騎手は内枠なら勝ち負けできたとコメントしている。春は使い詰めで馬体が細かったが、ひと息入れて夏を越しどこまで成長してくるか。友道厩舎はワグネリアンと2頭出し。鞍上はMデムーロ騎手。
ゴーフォザサミットは青葉賞でエタリオウに0.3秒差をつけて勝っている。ダービーで0.4秒差の7着に終わったが、1コーナーで不利があった。前走札幌記念は0.6秒差の7着。今回は叩き2戦目、距離延長、外回りコース、3歳馬同士と条件が好転する。半兄ショウナンマイティは阪神巧者だった。ステイフーリッシュは京都新聞杯を2番手から抜け出して2分11秒0で勝ったが、ダービーは中団から差すレースをして0.6秒差の10着。成績にムラがあるが、先行したときは2戦2勝。横山典騎手からテン乗りの川田騎手に乗り替わる。
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