府中牝馬S
レース展望
エリザベス女王杯の前哨戦。過去10年で1番人気は[0−4−2−4]で4連対。前走3着以内は[0−4−1−1]だが、前走4着以下は[0−0−1−3]で不振。2番人気は[0−1−3−6]で1連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。過去10年1、2番人気は勝っていない。6〜9番人気が1連対、10番人気以下が3連対。最近5年の馬連は23倍、13倍、65倍、12倍、21倍で中穴決着が多い。
連対馬16頭が前走4着以内。前走5着以下から連対した4頭のうち3頭に芝1800m重賞で3着以内があった。連対馬8頭に芝1800m以上で重賞勝ち、残る12頭のうち10頭に芝1800m以上で重賞3着以内があった。芝中距離重賞で実績がないと通用しにくい。6番人気以下で連対した4頭のうち3頭に前2走以内に重賞4着以内があった。重賞での好走がフロック視されて人気を落とした馬が激走している。
ディアドラは昨年重馬場の秋華賞を後方からメンバー最速の35.7秒で差し切って優勝。エリザベス女王杯は12着、京都記念は6着に終わったが、ドバイターフで中団の外から伸びてリアルスティールと同着の3着に入った。前走クイーンSは後方2番手から捲ってメンバー最速の33.7秒で差し切り3馬身差で圧勝。インパクトのある走りだった。国内の芝1800〜2000mでは5戦5勝。G1前哨戦で他馬より重い56キロを背負うだけに陣営はどこまで走らせるか。上がりが極端に速くならなければ。鞍上はルメール騎手。
リスグラシューは昨年の牝馬3冠で桜花賞2着、オークス5着、秋華賞2着。今年は東京新聞杯を勝ったが、阪神牝馬Sは3着、ヴィクトリアマイルは2着、安田記念は8着に終わった。阪神牝馬Sは頭+クビ差、ヴィクトリアマイルはハナ差で2戦とも勝ち馬と同タイムだった。立ち回りひとつで勝ってもおかしくないレースが続いている。陣営は武豊騎手からMデムーロ騎手に替えてきた。これまで芝2000m以下の牝馬限定重賞では[1−4−3−0]で3着以内を確保。ディアドラより2キロ軽い54キロで出走できるのは有利。
ダーコイズS、京都牝馬S、阪神牝馬Sを3連勝したミスパンテール、昨年のオークス馬ソウルスターリング、ヴィクトリアマイル勝ち馬ジュールポレール、昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬アドマイヤリード、昨年の府中牝馬S勝ち馬クロコスミア、前3走重賞2着のフロンテアクイーン、中山牝馬S勝ち馬カワキタエンカなど。ミスパンテールは前走ヴィクトリアマイルで0.3秒差の5着。雨で稍重になったことが堪えたか。休み明け、長距離輸送でで極端にイレ込んでないことが条件。横山典騎手では逃げ差し自在。今回はどう乗るか。
ソウルスターリングデビューから6戦までは[5−0−1−0]で阪神JF、オークスを制したが、その後は[0−0−1−5]で3着止まり。今年は阪神牝馬S10着、ヴィクトリアマイル7着、クイーンS3着。前走クイーンSは56キロを背負っていたが、今回は55キロで出走できる。極端な上がり勝負にならなければ。ジュールポレールは前走ヴィクトリアマイルを中団からメンバー2位の33.3秒で差し切って1分32秒3で優勝。G1馬になったため56キロを背負う。距離1800mは守備範囲。相手なりに走るタイプ。
アドマイヤリードは昨年の府中牝馬Sで後方からメンバー最速の32.9秒で追い込んで0.2秒差の3着。前半5F61.9秒のスローペースで届かなかった。今年は東京新聞杯12着、阪神牝馬S4着、ヴィクトリアマイル8着でメンバー3位以内の上がりがない。テン乗りの田辺騎手が騎乗する。クロコスミアは昨年府中牝馬Sを逃げ切り、エリザベス女王杯で2着に入った。芝1800mで逃げたときは[2−1−0−0]。
フロンテアクイーンは5戦連続2着。東京芝1800mは[1−1−0−0]で上がりは2戦とも最速。前走クイーンS2着時より1キロ軽い54キロで出走できる。カワキタエンカは芝1800m[3−3−0−0]で中山牝馬S1着、ローズS2着、福島牝馬S2着がある。前走ヴィクトリアマイルは逃げて14着。2戦連続重賞で激走した反動が出たか。メンバー的に単騎逃げが濃厚。過去10年で逃げ馬は[2−0−0−8]。
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