アルテミスS
レース回顧

シェーングランツは後方3番手からメンバー最速の33.8秒で大外から差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分33秒7。ライデンシャフトが逃げて前半3F33.9秒、5F58.7秒。流れが速くなって差し追い込み馬が上位を独占した。シェーングランツは前走の上がりが36.4秒で高速上がりに不安があったが、メンバー最速の33.8秒で大外一気を決めた。速い流れで前が止まったこともあるが、ディープインパクト産駒で切れる脚を兼ね備えていた。前走の上がりは36.4秒でも2位とは1.6秒差だった。上がりが遅くても2位と大きな差があるときは評価すべきなのだろう。ソウルスターリングの半妹でディープインパクト産駒。次走は姉が勝った阪神JFに向かう予定。

ビーチサンバは中団からメンバー3位の34.4秒で早めに抜け出して0.1秒差の2着。外めをスムーズに回り、少し抜け出すタイミングが速かったが、1分33秒8で走ったことを評価したい。ルメール騎手が騎乗した新馬戦をメンバー最速の33.4秒で勝った馬。母は桜花賞2着馬フサイチエアデールで全兄に朝日杯FS勝ち馬フサイチリシャールがいる。友道厩舎の素質馬がキャリア1戦で能力を示した。2着に入って賞金を加算できたことは今後に向けて大きい。次走は阪神JFに向かう予定。

エールヴォアは中団からメンバー4位の34.5秒で馬群を割って伸びて0.2秒差の3着。3コーナー、直線でスムーズさを欠き、位置取りも後ろ過ぎた。ガツンの切れないため、勝負どころで好位づけが理想。浜中騎手は京成杯AHのロジクライなど、消極的な騎乗が多い。もう少しズムーズなら勝ち負けできたのではないか。相馬眼的に1、2着馬に見劣らない。次走は抽選になりそうだが、阪神JFに向かう予定。

ウインゼノビアは好位からメンバー7位タイの35.0秒でしぶとく伸びて0.5秒差の4着。外枠で流れが速かったこともありが、いつもより位置取りが後ろになったことが堪えた。切れより地力タイプのため、もう少し前で進めた方が持ち味を生かせる。芝1400mくらいで前に行くレースが合っている。

グレイシアは1番人気に支持されたが、3番手から伸び切れず11着に終わった。アスター賞で派手な大外一気を決めたが、速い流れで地力勝負で先行して伸び切れず。少し非力に映るだけに荒れ馬場は合わないようだ。道中揉まれたことも影響している。

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