天皇賞(秋)
レース展望

過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。牡馬は[3−1−1−0]で古馬なら[3−0−0−0]。2番人気は[0−4−2−4]で4連対、3番人気は[0−0−2−8]で連対なし。連対馬15頭が6番人気以内、残る4頭は7、7、7、10番人気。最近5年の馬連は11倍、31倍、73倍、24倍、9倍で中穴決着が多い。昨年は13番人気のレインボーラインが3着に入り、3連複と3連単が万馬券になった。

連対馬20頭のうち15頭が前走G2以上で5着以内。前走6〜9着は[2−2−1−40]、前走10着以下は[0−1−0−22]。前走6着以下から連対した5頭は全てG1実績馬。前走G3以下は[0−0−0−13]で不振。年齢別では3歳[0−2−2−11]、4歳[3−5−3−32]、5歳[6−3−4−31]、6歳[0−0−1−30]、7歳以上[1−0−0−41]。6歳以上の高齢馬は1連対のみ。

レイデオロは昨年ダービー、神戸新聞杯を連勝し、ジャパンCでキタサンブラックに先着し2着。今春は京都記念3着、ドバイシーマクラシック4着に終わったが、京都記念は休み明け、重馬場、テン乗りのバルジュー騎手、ドバイシーマクラシックは初の海外遠征だった。前走オールカマーは中団の後ろを進み、直線で先に抜け出したアルアインをメンバー最速の34.3秒で差し切って優勝。秋のG1に向けて好スタートを切った。

パドックでは少し煩かったが、一度使ったことでガス抜きができれば、落ち着いてくるのではないか。東京芝は[2−1−0−0]、芝2000mは[3−0−0−1]で東京では重馬場の新馬戦を勝っている。04年には同厩のゼンノロブロイが京都大賞典2着から天皇賞(秋)、ジャパンC、有馬記念を制している。国内でルメール騎手では[6−1−0−1]。今秋の重賞でルメール騎手は[9−2−1−1]で現在4連勝中。

スワーヴリチャードは[5−3−1−2]で今年は金鯱賞1着、大阪杯1着、安田記念3着。大阪杯は右回りが懸念されたが、後方2番手から大外を捲って3コーナーで先頭に立ち、メンバー5位の34.1秒でまとめて1分58秒2で優勝。前半5F61.1秒、後半5F57.1秒。右回りを克服し、高速ラップの持続力を示した。前走安田記念は5番手からメンバー5位の33.9秒で上がって0.1秒差の3着。

これまで経験のないハイペースで好位につけたぶんいつもほど切れる脚を使えなかったが、初マイルで1分31秒4で走って3着に入り能力を示した。Mデムーロ騎手は夏バテがあったのかもしれないとコメント。東京芝2000mは初めてだが、左回りは[3−2−1−0]、芝2000mは[3−1−0−1]。休み明けは[3−0−0−0]で久々は苦にしないが、賞金の高いジャパンCの前にどこまで仕上げてくるか。

宝塚記念勝ち馬ミッキーロケット、札幌記念勝ち馬サングレーザー、同2着馬マカヒキ、前走オールカマー2着のアルアイン、同3着のダンビュライト、前走毎日王冠3着のキセキ、ドバイターフで1、2着があるヴィブロスなど。ミッキーロケットは前走宝塚記念を好位の内から早めに抜け出して2分11秒6(稍重)で優勝。芝2000mは[2−2−0−3]で中日新聞杯2着がある。高速決着、高速上がりに対応できるかがカギ。

サングレーザーはマイルCSは3着、安田記念は5着に終わったが、G2のスワンS、マイラーズC、札幌記念を制している。前走札幌記念は中団からメンバー4位の36.8秒で抜け出して2分1秒1(稍重)で優勝。マカヒキ、モズカッチャンの追撃を凌ぎ切った。過去10年で札幌記念勝ち馬は[1−0−1−3]でトーセンジョーダンが制している。福永騎手からモレイラ騎手に乗り替わる。次走はマイルCSか、ジャパンCか。

マカヒキは札幌記念でメンバー2位の36.4秒で追い込んでハナ差の2着。芝2000mは[2−2−0−2]。昨年はフランス遠征の疲れが抜き切らず不振が続いたが、ようやく復調してきた。今秋のG1で武豊騎手は[0−0−3−0]。キセキは不良馬場の菊花賞を勝った後不振が続いたが、前走毎日王冠で2番手から3着に粘った。芝2000mは[2−0−0−0]で2戦とも上がりは最速で33.2秒、32.9秒だった。

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