京王杯2歳S
レース回顧

ファンタジストは3番手からメンバー2位の33.2秒で抜け出して最後はアウィルアウェイとの叩き合いをハナ差で制した。勝ちタイムは1分24秒7。メイショウオニテが逃げて前半3F38.0秒、5F62.9秒の超スローペース。ラスト3Fは11.7−10.8−11.0秒でラスト2Fの上がり勝負になった。ファンタジストは武豊騎手が3番手で流れに乗ったことが功を奏した。上がりはアウィルアウェイより0.4秒遅い。前走16キロ増えた馬体がさらに10キロ増えており、少し緩い仕上げだった。その点でまだ上積みが見込める。次走は朝日杯FSに向かう予定。距離1F延長を克服し、大きくパフォーマンスを引き上げる必要がある。武豊騎手は小倉2歳S、アルテミスS、京王杯2歳Sを優勝。2歳重賞で結果を出している。

アウィルアウェイはスタートが遅く後方2番手からメンバー最速の32.8秒で内を突いて追い込みハナ差の2着。超スローペースで後方から最内を突いて首の上げ下げに持ち込んだが、わずかに届かなかった。超スローでなければ、あっさり勝っていたのではないか。スタートが遅い点にウィークポイントがあるが、末脚の威力は相当なものがある。次走は阪神JFに向かう予定。ダノンファンタジーとの対決が楽しみだ。

カルリーノは3番手からメンバー4位の33.5秒でしぶとく伸びて0.3秒差の2着。超スローで前の2頭とに2馬身差をつけられたように大きな能力差がある。函館2歳S3着に続き、重賞で3着に入ったが、走破タイムは遅くレースレベルは低い。自己条件で人気になるようなら割り引きたい。

ココフィーユは2番手からメンバー5位の33.7秒で伸びて0.3秒差の4着。切れ負けしたが、最後までしぶとく伸びていた。走りに前向きな馬で堅実に走るタイプ。牝馬限定の自己条件に出走したら要注意。

アスターペガサスは中団からメンバー3位の33.4秒で伸びて0.4秒差の5着。外枠スタートで馬を前に置けず、道中行きたがっていた。休み明けで東京に輸送して12キロ増。仕上がりがひと息だった。

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