ファンタジーS
レース展望

過去10年で1番人気は[1−1−3−5]で2連対。前走芝1400mを勝った馬は[0−0−0−3]で全馬4着。前走芝1200mは[0−0−2−0]、芝1400mは[0−1−0−3]。2番人気は[1−0−1−8]、3番人気は[0−1−3−6]で各1連対のみ。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が3連対。最近5年の馬連は57倍、200倍、61倍、102倍、26倍でかなり荒れている。

連対馬20頭のうち13頭が前走連対。残る7頭は前走OP以上で6着以下に負けていた。前走OP以上なら着順は問われない。前走500万条件は勝ち馬[0−0−0−6]、2着馬[0−2−1−5]、3着以下[0−0−0−25]で2着馬以外不振。6番人気以下で連対した8頭のうち5頭にOP以上で5着以内があり、前走OP以上に出走していた。この時期の2歳重賞はOP以上の経験が問われる傾向。

ダノンファンタジーは東京芝1600mで2着に負けたが、勝ったグランアレグリアは次走サウジアラビアRCを制した。前走阪神芝1600mの未勝利戦は好位からメンバー2位の34.4秒で抜け出し1分35秒9で2馬身差で圧勝。直線では軽く仕掛けただけで最後は流す余裕があった。セレクトセールで9,720万円で取り引きされたディープインパクト産駒。中内田厩舎は昨年ベルーガで制している。

レーヴドカナロアは札幌芝1500mの新馬戦を後方からメンバー最速の34.8秒で差し切って1分31秒8で優勝。不利な大外枠から大外をブン回し、最速上がりで差し切った。4コーナーでは逆手前で走っていたように若さが残るが素質は高い。レーヴディソール、レーヴィミストラルの半妹でロードカナロア産駒。9月以降の重賞でルメール騎手は[10−3−1−1]。勝てば斉藤崇厩舎は重賞初制覇となる。

京都芝内1400mの新馬戦を勝ったレッドベレーザ、函館2歳S2着馬ラブミーファイン、新潟芝1400mの新馬戦を圧勝したベルスール、前走ききょうS3着のジュランビルなど。レッドベレーザは新馬戦を中団からメンバー2位の34.5秒で差し切って1分22秒6で優勝。チューリップ賞5着馬レッドランディーニの全妹。Cデムーロ騎手は昨年のファンタジーSをベルーガに騎乗し直線一気で勝っている。

ラブミーファインは前走札幌2歳Sで好位から伸び切れず8着。先行してしぶとい脚を使うレース巧者。積極策で粘り込むか。ベルスールは新馬戦を2番手から抜け出して3馬身半差で圧勝。ベルルミエールの全妹で半姉ヴゼットジョリーは新潟2歳Sを勝っている。ジュランビルは新馬戦の向こう正面で大きな不利があったが、最後までしっかり伸びて差し切った。速い流れで上がりの掛かるレースになるかがカギ。

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