AR共和国杯
レース回顧

パフォーマプロミスは6番手からメンバー2位の32.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分33秒7。ウインテンダネスが逃げて前半562.9秒のスローペース。レースのラスト3Fは33.3秒でラップは11.1−11.0−11.2秒。中盤に13.3−13.0秒とラップが落ち、ラスト3Fの究極の上がり勝負になった。パフォーマプロミスは上がり勝負で高速ラップを繰り出し、追ってきたムートオブリガードを完封。京都大賞典を感冒で取り消したが、春より仕上がりは良さそうに映った。小柄な馬で前走から2キロ減の56キロもプラスに働いている。重賞レースで社台の馬にオッズを下げる何らかの理由があるときは勝つことが多いので注意したい。天皇賞(秋)では1週前調教で一頓挫あったレイデオロが勝っている。次走はジャパンC、または有馬記念になりそうだ。今回はG1実績馬がおらず、例年よりメンバーレベルが低かった。G1馬を相手にどこまでやれるか。

ムイトオブリガードは8番手からメンバー最速の32.5秒で伸びて0.1秒差の2着。究極の上がりを繰り出したが、位置取りの差で届かなった。それでも昇級初戦で最速上がりを繰り出して2着に入ったことを評価したい。これで重賞で通用するメドは立った。自在性があり前にも行けるが、決め手があり差すレースもできるのは強み。次走は未定だが、休養しながら大事に使っているため、有馬記念、AJC杯、日経新春杯あたりになりそうだ。

マコトガラハッドは4番手からメンバー7位の33.0秒で伸びて0.2秒差の3着。前走六社Sで2着ルックトゥワイスにハナ差の3着。ルックトゥワイスは3キロ減の54キロ、マコトガラハットは3キロ減の51キロ。超スローの上がり勝負で前に行ったぶん先着した。地力タイプが33.0秒で上がったように力をつけている。好走しても人気にならないタイプ。スタミナがあるため、長距離戦に出走したら注意したい。

ガンコは中団からメンバー6位の32.9秒で伸びて0.5秒差の6着。超スローペースで32.9秒で上がったが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。切れより地力タイプだけにスローペースならもっと前につけないと厳しい。一度使って調子は上がっていた。次走は乗り慣れた藤岡佑騎手に戻すことになりそうだ。

ルックトゥワイスは出遅れて後方からメンバー3位タイの32.7秒で追い込んで0.5秒差の8着。この上がりで後方からのレースでは物理的に厳しかった。これで6戦連続スローの上がり勝負になった。前半5F61.0秒以下では[4−1−0−0]で全て上がり最速。流れが速くなると一変する可能性がある。

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