ジャパンC
レース展望

過去10年で1番人気は[3−3−2−2]で6連対。単勝1倍台は[0−1−0−0]、2倍台は[1−1−2−0]、3倍台は[2−1−0−2]。牝馬は[2−1−0−2]でウオッカ、ジェンティルドンナが制している。2番人気は[1−2−2−5]で3連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は6、7、7、9番人気。最近5年の馬連は25倍、41倍、101倍、25倍、17倍で中穴決着が多い。人気馬に6〜9番人気を絡めて中穴を狙うのが妙味。

関東馬[1−1−2−33]、関西馬[9−9−8−66]、地方馬[0−0−0−2]、外国馬[0−0−0−42]。5番人気以内の関西馬が15連対。G1実績のある関西馬が活躍している。関東馬は08年スクリーンヒーロー(9人気)1着、昨年レイデオロ(2人気)2着の2連対のみ。3歳牝馬アーモンドアイは関東馬。このレベルの馬にデータは通用しないか。外国馬は3着以内がなく不振。凱旋門賞馬デインドリームが6着、ソレミアが13着に終わっている。高速馬場に対応できるかがカギ。

アーモンドアイは3冠牝馬。これまで[5−1−0−0]で上がりは全てメンバー最速。桜花賞は33.2秒で大外一気を決め、1分33秒1のレースレコードで優勝。オークスは6番手から33.2秒で抜け出して2分23秒8で優勝。前走秋華賞は中団の後ろから33.6秒で差し切り1分58秒5で優勝。休み明けで京都に輸送して14キロ増。余裕残しの仕上げで能力と末脚の威力を見せつけた。過去10年で3歳牝馬は[1−1−1−7]で3冠牝馬ジェンティルドンナが断然人気オルフェーヴルとの叩き合いを制し勝っている。

今年は大阪杯勝ち馬スワーヴリチャードが出走するが、天皇賞(春)勝ち馬レインボーライン、宝塚記念勝ち馬ミッキーロケット、天皇賞(秋)勝ち馬レイデオロは出走しない。過去10年で1枠1番は[2−1−2−5]で最近4年は2、3、1、1着でキタサンブラック、シュヴァルグランが勝っている。スターが欲しいJRAは勝ってくださいという枠に入れてきた。オークスを2分23秒8で楽勝した馬が2キロ軽い53キロで出走できる。今年の東京芝2400mでルメール騎手が単勝1倍台なら[5−0−0−0]で勝率100%。

大阪杯勝ち馬スワーヴリチャード、前走京都大賞典で復活したサトノダイヤモンド、昨年のジャパンC勝ち馬シュヴァルグラン、前走天皇賞(秋)3着のキセキ、AJCC2着馬ミッキースワロー、昨年の宝塚記念勝ち馬サトノクラウンなど。外国馬はカプリ(ムーア騎手)、サンダリングブルー(ベリー騎手)が出走する。週末は気温が低くなるが、雨は降らない予報。良馬場でのレースになりそうだ。芝コースは先週と同様にCコースで行われる。先週の東スポ杯2歳Sではニシノデイジーが内から馬群を割って抜け出し勝っている。

スワーヴリチャード大阪杯を後方から強引に捲って早め先頭から押し切り1分58秒2で優勝。後半5Fは57.1秒。高速ラップの持続力を示した。前走天皇賞(秋)はスタートで寄られて後方2番手を進み、直線で追っても反応が悪く、最後は諦めて10着。肉体面より精神面の影響が気になるところ。レースで楽を覚えると急に走らなくなる馬もいる。ダービー2着、AR共和国杯1着の実績から東京芝2400mはOK。Mデムーロ騎手は超ロングスパートでアーモンドアイを負かしにくるか。それとも社台の空気を読むか。

サトノダイヤモンドは昨年の天皇賞(春)までは[7−1−2−0]、その後は[0−0−1−4]で不振が続いていたが、前走京都大賞典を中団から早めに動いてメンバー最速の34.1秒で差し切って復活した。勝ちタイム2分25秒4は平凡で最後は上がり馬レッドジェノヴァに半馬身差まで迫られた。東京芝2400mはダービーで2分24秒0で走ってマカヒキにハナ差の2着がある。池江厩舎は今年38勝でリーディング11位と低迷しており、G1は[0−2−2−14]で未勝利。モレイラ騎手で勝ちにきている。

シュヴァルグランは京都大賞典で4着に終わったが、昨年は京都大賞典3着→ジャパンC1着、今年は大阪杯13着→天皇賞(春)2着とG1前の休み明けはお茶を濁す傾向がある。昨年のジャパンCは4番手からメンバー3位の34.7秒で抜け出して2分23秒7で優勝。1枠1番でボウマン騎手だった。今年は6枠9番でCデムーロ騎手が騎乗する。これまで外国人騎手では[2−2−2−0]で複勝率100%。今年の重賞でCデムーロ騎手は[0−0−1−7]で3着止まり。過去10年で6歳馬は[0−0−0−24]。

キセキは前に行くレースで毎日王冠3着、天皇賞(秋)3着と復調してきた。昨年の菊花賞を大外から捲って勝ったように差すレースもできるが、メンバー的に今回も前に行く手か。展開のカギを握っている。外国馬カプリはオブライエン厩舎の4歳牡馬。昨年の英セントレジャー、愛ダービーを制している。過去10年のジャパンCでムーア騎手は[1−1−0−7]。サンダリングブルーはムニュイジエ厩舎の5歳セン馬。今年はカナディアンインターナショナルで2着、英インターナショナルSで3着がある。Fベリー騎手が騎乗する。

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