チャレンジC
レース回顧
エアウィンザーはスタートを決めて4番手につけ、メンバー最速の33.7秒で抜け出して3馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分58秒3。マルターズアポジーが逃げて前半5F59.7秒の平均ペース。Mデムーロ騎手がスタート後に押して好位につけ勝ちにこだわる騎乗をしたが、それに馬が堪えて重賞初制覇を飾った。母はエアメサイアで全兄にエアスピネル。ここにきて馬体に実が入ってさらに良くなり、良血馬の素質が開花し本格化してきた。一時期はオープンに行けるのは不安な時期もあったが、さすがに良血馬といったところ。これで芝2000mは[4−4−1−0]。今後はひと息入れて来年は金鯱賞から大阪杯を目指すことになりそうだ。
マウントゴールドは3番手からメンバー6位の34.5秒でしぶとく伸びて0.5秒差の2着。心肺機能の高い馬が前に行って持ち味のしぶとさを発揮。勝ったエアウィンザーがG2レベルの走りをしただけで例年なら勝ってもおかしくないレベル。馬体は4キロ増えていたが、パドックでは少し腹目が細く映った。もう少し馬体が成長してどっしり感が出れば、もっと走れるのではないか。心肺機能の高い馬は波乱を演出することが多い。
ステイフーリッシュは中団からメンバー4位の34.2秒で伸びて0.7秒秒差の3着。距離を短くして復調してきた。以前から馬体が細く映るときに走るタイプ。今回のパドックでは少し細く映り、これはと思わせた。京都新聞杯を勝って長い距離を使われてきたが、これで芝2000mでは[1−0−2−0]。中距離が合っているのだろう。馬格がなく消耗しやすいタイプだが、中距離を使っていけばどこかで復活Vがありそうだ。
ダンビュライトは出遅れて後方からメンバー2位の33.8秒で追い込んで3着にハナ差の4着。内から鋭く伸びてきましたが、出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。ゲートで突進して口を切った模様。善戦止まりが続いているが、G2レベルの能力がある。今後はひと息入れて金鯱賞あたりで復帰することになりそうだ。
レイエンダは後方からメンバー5位の34.3秒で上がって1.0秒差の6着。この流れならもっと切れる脚を使えるはずだが、後半5F58秒台のレースを経験していないことが影響したのか。馬体は4キロしか減っていなかったが、パドックではいつもよりこじんまりと映った。母ラドラーダも阪神牝馬Sで1番人気で6着に負けたときもこじんまりと映った。母と同様に輸送が影響するタイプか。少し底を見せた印象。今後G1で活躍するには馬体のスケールアップが必要になる。
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