中日新聞杯
レース回顧

ギベオンは中団からメンバー2位の35.3秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分59秒3。マイスタイルが逃げて前半5F58.7秒の速い流れになり、差し追い込み馬が上位を独占。ギベオンは直線でショウナンバッハに交わされたが、最後にひと伸びして差し返しハナ差で優勝。NHKマイルC2着がある3歳馬が古馬を相手に重賞初制覇。前走セントライト記念は13着に終わったが、ひと息入れて立て直し距離1F短縮で巻き返した。これで芝2000m以下では[3−2−0−0]。NHKマイルC2着馬に56キロは有利だった。マイルCSをステルヴィオが勝ってから、芝もダートも重賞レースは3歳馬の活躍が目立つ。今後は芝1600〜2000mを使ってさらに適性を見極めていくことになりそうだ。

ショウナンバッハは中団の後ろからメンバー最速の35.1秒で追い込んでハナ差の2着。直線で外からギベオンを交わしたが、最後に差し返された。3走前の新潟大賞典でメンバー3位の33.9秒で追い込んで0.4秒差の3着に入ったことがダテではないことを示した。昨年の中日新聞杯は後方からメンバー2位の33.5秒で追い込んで0.3秒差の4着に終わったが、昨年は18頭立てで今年は14頭立て。器用さがないため、捌きやすい少頭数がプラスに働いている。このあたりを考慮して大穴馬で狙って正解だった。キタサンブラックの半兄。7歳馬でも近走はパフォーマンスが安定している。次走はAJC杯あたりになりそうだ。

ストロングタイタンは6番手からメンバー7位タイの36.2秒で伸びて0.7秒差の3着。前の2頭に4馬身離されたが、しぶとく粘って3着を確保。休み明けは[2−2−1−1]で久々を苦にしないタイプだが、小倉記念以来4ヶ月ぶりのレースで馬体が36キロ増えて少し太めの造りだった。叩き2戦目は[2−1−0−2]。フレッシュなうちに狙っていきたい。

レイホーロマンスは後方2番手からメンバー3位の35.5秒で追い込んで0.8秒差の4着。最後に外から伸びてきたが、位置取りが後ろ過ぎた。昨年の愛知杯で2着に突っ込んだように中京芝2000mは合っている。勝ち切れないが、G3では相手なりに堅実に走っている。展開、馬場などがマッチすれば、そのうち激走がありそうだ。

メートルダールは中団からメンバー5位タイの36.0秒で伸びて0.9秒差の5着。昨年の中日新聞杯を勝ったが、今年は斤量が2キロ増えて57キロを背負っていた。前走20キロ増えた馬体が4キロ減っていたが、まだ少し太めの造り。直線で伸び切れなかったのは、そのあたりが影響したのだろう。攻めて仕上げ、かつ[3−0−1−2]の外国人騎手を乗せてきたら要注意。ただし右回りでは少し割り引きが必要。

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