ホープフルS
レース回顧

サートゥルナーリアは内ラチ沿いの3番手から直線で馬群を割ってメンバー最速タイの35.3秒で抜け出しレースを制した。勝ちタイムは2分1秒6。コスモカレンドゥラが逃げて前半5F62.5秒のスローペース。後半5Fは59.1秒、ラップは11.8−11.8−12.2−11.5−11.8秒。スローペースで前残りになった。サートゥルナーリアは直線でスペースがなかったが、アドマイヤジャスタが抜け出した後の狭いスペースを割って抜け出し、最後は流す余裕があった。新馬、萩Sをスローの上がり勝負で勝ってきた馬。これまで経験してきた上がり勝負になったことが有利に働いたが、直線であっさり抜け出したようにそれ以上に素質、能力の高さを感じさせた。母シーザリオでエピファネイア、リオンディーズの半弟。速い流れで消耗戦になったときに真価が問われるが、素質は確かなだけにあっさり克服してもおかしくない。今後はひと息入れてトライアルから皐月賞を目指すことになりそうだ。

アドマイヤジャスタは2番手からメンバー5位の35.6秒で抜け出したが、後を追ってきたサートゥルナーリアに交わされて0.2秒差の2着。スタートはいつもよりマシでルメール騎手がすぐに2番手につけた。スローの上がり勝負でサートゥルナーリアに切れ負けしたが、最後までしぶとく伸びて2着を確保し地力を示した。馬格&体力があるため、もっとタフなレースになった方が力を発揮できるタイプ。今回はスローペースでサートゥルナーリアに完敗だったが、タフなレースになればもっとやれるのではないか。2着に入って賞金を加算できたことは今後に向けて大きい。近藤氏は朝日杯FSを勝ったアドマイヤマーズがいるため、トライアルを使い分けていくことになりそうだ。

ニシノデイジーは1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー最速タイの35.3秒で伸びて0.3秒差の3着。4コーナーから直線でスペースがなく追い出しを待たされるロスがあった。いい脚を長く使える地力タイプだが、前が詰まってスパートが遅れ全く持ち味を出せなかった。スローペースでも今後を考えて控えるレースをした模様。3着に負けたが、完全に力負けした訳ではない。現時点の完成度が高いタイプ。芝1800mが合うため、共同通信杯、スプリングSあたりから皐月賞を目指すことになりそうだ。

ヴァンドギャルドは後方2番手から押し上げてきたが、直線で不利を受けてCデムーロ騎手が手綱を引いて立ち上がる致命的な不利があり0.6秒差の6着。後方からいい脚を長く使ったが、直線でヒルノダカールに寄られて外に出せなかった。前残りの展開で後方からいい脚を長く使っている。賞金を加算できなかったが、藤原英厩舎のディープインパクト産駒で素質は高い。次走共同通信杯に使ってきたら要注意。

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