シンザン記念
レース回顧

ヴァルディゼールは内ラチ沿いの7番手からメンバー2位の35.3秒で最内から抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分35秒7。コパノマーティンが逃げて前半3F34.7秒、5F59.8秒。レースのラスト3Fは12.1−12.1−11.7秒で尻上がり&持続ラップ。前に行った馬が止まり、差し追い込み馬の決着になった。ヴァルディゼールはごちゃついたり、外を回って伸び切れない馬が多い中、北村友騎手がロスなく回って内から持ってきた。キャリア1戦でのシンザン記念制覇は史上初。G1レーシングのノーザンファーム生産馬。昨年のアーモンドアイに続き、ロードカナロア産駒がシンザン記念2連勝となった。ヴァルディゼールは2戦とも時計の掛かる馬場で勝っている。今後は時計の速い馬場に対応できるかがカギになる。

マイネルフラップは後方2番手から大外をブン回してメンバー最速の35.0秒で追い込んでクビ差の2着。重、稍重で勝っているようにタフな馬場が合うタイプ。前半の流れが速くなって差し馬向きの展開になったことが有利に働いたが、使い込んでタフなレースを経験しているぶんもあるのだろう。前走千両賞でマイネルウィルトスを0.2秒負かした馬。堅実に走るマイネルウィルトスと接戦した馬はマークしていきたい。

ミッキーブリランテは中団の外からメンバー3位タイの35.4秒で伸びて0.2秒差の3着。直線で先頭に立ちかけたが、最後に一杯になった。新馬戦からずっと馬体が太い状態で走っているが、今回はかなり乗り込んだのにも関わらず馬体が2キロ増えていた。芝1800mを勝っているが、このままマッチョ化するようだと距離適性が短い方に傾いてきそうだ。

アントリューズは直線で前が壁になり脚を余して8着。道中の位置取りが悪く、直線でも捌き切れなかった。重い馬場でバランスを崩しながら走っていた模様。セレクトセールで6912万円で取り引きされた馬。馬体の造りはいいので、広い東京コースで見直したい。

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