根岸S
レース回顧

コパノキッキングは7番手の外につけ、メンバー最速の35.4秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分23秒5。マテラスカイが逃げて前半3F35.0秒、5F59.3秒。平均ペースになり、道中7−4−9番手につけた3頭で決着。コパノキッキングは前走カペラSで後方から大外一気を決めたが、中団より前につけて最速上がりで差し切ってパフォーマンスを引き上げた。これで1600万条件から4連勝。やはりダ1400mでも問題なかった。マーフィー騎手は更なる距離延長は微妙とコメントしたが、このレースぶりなら1600mもこなせるのではないか。まだ馬体の造りに華奢な部分があり本格化していない。それで4連勝したように末恐ろしい馬。次走はフェブラリーS。藤田菜七子騎手が騎乗することになった。チャンピオンズCを勝ったルヴァンスレーヴは出走しない。藤田菜七子騎手のG1初騎乗、初制覇がありえる。

ユラノトは内ラチ沿いの4番手からメンバー4位の35.8秒で抜け出したが、外からコパノキッキングに差されて0.1秒差の2着。コパノキッキングに中団につけられ、最速上がりを繰り出されては仕方ない。ルメール騎手が内枠からロスなく進めて想定通りのレースができたが、勝ったコパノキッキングが強過ぎた。それでも一戦ごとにパフォーマンスを引き上げ、着実に力をつけている。次走はフェブラリーS。武蔵野Sは休み明けで状態面がひと息で0.5秒差の4着に終わったが、ダ1700m[3−0−0−0]、ダ1800m[2−1−1−1]で距離延長はプラスに働く。母はヴィクトリアマイルを制したコイウタ。距離1F延長で展開が向けば侮れない。

クインズサターンは1枠スタートから中団の内につけ、直線で内からメンバー3位の35.6秒で伸びて0.4秒差の4着。賞金を加算しないとフェブラリーS出走が厳しくなるため、四位騎手が1枠から押して中団につけて勝負にきたが、直線で伸び切れなかった。武蔵野Sでは後方に控えて大外から追い込んできたが、今日の馬場で外から追い込むレースでは厳しかっただけにロスなく回ってきたことが大きかった。ダ1400mでもやれることを示したが、ダ1600mの方が合っている。

モーニンは後方からメンバー2位の35.5秒で追い込んで0.7秒差の4着。直線で鋭く伸びて3着がありそうだったが、内をロスなく回ってきたクインズサターンが止まらなかった。7歳馬が1〜3着馬より2キロ重い58キロを背負って頑張っている。同斤で展開が嵌まればまだやれそうだ。

ヤマニンアンプリメは中団からメンバー6位タイの36.2秒で外から伸びて1.0秒差の7着。直線で寄られて後方に下がる不利があったが、最後に外から鋭く伸びてきた。直線でスムーズなら掲示板があったのではないか。距離はもう少し伸びてもこなせそう。昨年のマリーンC(ダ1600m)で0.2秒差の4着がある。今後は地方交流の牝馬限定重賞で活躍できそうだ。

サンライズノヴァは出遅れて後方を進み、直線で伸び切れず1.1秒差の8着。上がりはメンバー6位タイの36.2秒。1番人気に支持されたが、全くいいところがなかった。少し脚抜きのいいダートが合うタイプ。やはりパサパサに乾燥したダートが合わなかったのではないか。次走はフェブラリーS。脚抜きのいい馬場になり、かつ外国人騎手を乗せてきたら見直したい。

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