金鯱賞
レース回顧

ダノンプレミアムは1枠1番から内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー最速の34.1秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは2分00秒1(稍重)。タニノフランケルが逃げて前半5F61.0秒のスローペース。後半5Fは59.1秒でラスト3Fは11.6−11.3−11.7秒。ダノンプレミアムはいつも通りスタートが速く、内ラチ沿いの絶好位につけ、直線で外に持ち出すと一瞬で抜け出し後続を引き離した。馬力があり、他馬とはストライドの大きさが違う。長期休み明け、初の古馬相手をあっさりクリア。朝日杯FS勝ち馬でも早熟ではなく、相馬眼的にまだこれから強くなる。海外G1を狙える馬なのではないか。次走は大阪杯。芝2000mは2戦2勝だが、どちらも前半5F61秒台の緩い流れ。流れが速くなり、かつ外枠に入ると真価が問われる。

リスグラシューは中団からメンバー最速タイの34.1秒で外から鋭く伸びて0.2秒差の2着。55キロを背負い、外枠から外を回ってダノンプレミアムと同じ上がりを繰り出したことを評価したい。エリザベス女王杯を勝ち、香港ヴァーズで牡馬相手に2着に入ったのはやはりダテではない。あらためて牡馬一線級が相手でも通用することを示した。2歳時から走ってきた小柄な牝馬が外国人騎手が騎乗して4歳秋に本格化。今後も中距離なら堅実に走りそうだ。次走は香港のクイーンエリザベス2世Cに向かうことになりそうだ。

エアウィンザーは中団の内からダノンプレミアムが抜け出した後を追ってメンバー3位の34.2秒で上がって0.3秒差の3着。前走チャレンジCよりかなりメンバーが強くなったが、一線級相手に通用することを示した。前走チャレンジCは3番手からメンバー最速の33.7秒で抜け出して圧勝しただけにもっと前に行く手もあったが、休み明けで次走大阪杯が控えていることもあり、武豊騎手は無理しなかったのだろう。次走は大阪杯。武豊騎手はドバイに遠征するため、武豊騎手と同じエージェントの浜中騎手が騎乗する予定。

ペルシアンナイトは中団からメンバー4位タイの34.7秒で伸びて0.7秒差の4着。4コーナーから直線で同厩のアルアインに外から寄られて追い出しが少し遅れ、リスグラシューに前に入られたことが堪えた。アルアインが北村友騎手からテン乗りの柴山騎手に乗り替わったことがアダになった。稍重のマイルCSで直線一気を決めたように緩い馬場はこなすが、休み明けだともうひとつ動き切れない。次走は昨年2着の大阪杯。叩き2戦目は全てG1で[1−2−0−0]。昨年スワーヴリチャードで勝ったMデムーロ騎手が騎乗する。

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