毎日杯
レース回顧
ランスオブプラーナはハナを切って前半5F60.7秒のマイペースで進み、メンバー5位の34.3秒でまとめてそのまま押し切った。勝ちタイムは1分47秒2。前半5F60.7秒は前走同コースのアルメリア賞を勝ったときと同じ。ラスト3Fは11.2−11.2−11.9秒。ラスト3Fから高速ラップを繰り出し、ラスト1Fを11秒台でまとめたことで後続は追いつけなかった。きさらぎ賞3着時はブービーの7番人気だったが、芝1800mで2連勝し3番人気で重賞初制覇を飾った。次走は皐月賞。今回のように中盤にラップを落としてラスト3Fを高速ラップでまとめられれば可能性はありそうだが、皐月賞はタフなレースになりやすい。真価の問われる一戦になりそうだ。
ウーリリは内枠スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー3位の34.0秒で上がってクビ差の2着。直線で狭くなって仕掛けが遅れたことが堪えた。過去10年で前走新馬戦は[0−0−0−7]だったが、データを破って連対した。新馬戦の勝ちタイムを2.4秒詰めて1分47秒2で走ったことを評価したい。ウリウリ、マカヒキの全弟で素質が高く、今後の成長次第で重賞戦線で活躍できそうだ。賞金的に皐月賞は厳しいため、次走は青葉賞または京都新聞杯からダービーを目指すことになる。
ヴァンドギャルドは後方からメンバー最速タイの33.9秒で大外から追い込んで0.2秒差の3着。道中行きたがった馬をルメール騎手が懸命になだめ、最後に切れる脚を使ったが届かなかった。逃げた馬にラスト3Fを高速ラップでまとめられる展開で後方からでは厳しかった。ディープインパクト産駒で能力はあるが、イレ込み、折り合いなど難しい面が残っている。
ケイデンスコールは内ラチ沿いの後方を進み、直線で外に持ち出してメンバー最速タイの33.9秒で伸びて0.2秒差の4着。前走朝日杯FSは後方のまま見せ場なく13着に終わったが、最速上がりを繰り出して復調を示した。これで5戦のうち4戦が上がり最速。今後は長い距離でゆったり進めた方が切れる脚を使えるのか、マイルより短い距離が合うのかを見極めて行くことになりそうだ。
キングオブコージは6番手につけたが、直線でスムーズさを欠き1.0秒差の9着。直線でごちゃついて脚を余した。飛びが大きいため、一度減速するとスピードに乗るまで時間がかかるタイプ。前走未勝利戦の勝ちタイム1分34秒0は前日のチューリップ賞より0.1秒速い。距離はこなせるタイプ。ゆったりと進められる直線の長いコースで見直したい。
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