皐月賞
レース展望
過去10年で1番人気は[2−2−1−5]で4連対。前走良馬場で4角4番手以内につけた牡馬は[1−2−1−1]で複勝率100%。2番人気は[1−3−0−6]で4連対、3番人気は[2−1−2−5]で3連対。連対馬14頭が4番人気以内、残る6頭は6〜9番人気。最近3年は8−3−1番人気、9−4−12番人気、7−9−8番人気で決着し、馬連は62倍、87倍、128倍、3連単は703倍、10643倍、3720倍。重賞実績馬が揃うが、トリッキーな中山芝2000mでかなり波乱傾向が強い。
連対馬18頭が前走2着以内。前走重賞で連対した馬が活躍している。勝ち馬10頭のうち8頭が前走重賞1着、2頭が前走重賞2着。前走重賞で連対した馬しか勝っていない。前走重賞で連対した馬を重視。前走スプリングSは1着[3−0−1−6]、2着[1−1−1−5]、3着以下[0−0−0−26]。共同通信杯連対馬は[4−0−0−4]、12年以降は[4−0−0−2]。弥生賞は1着[1−3−1−5]、2、3着[0−0−2−18]、4着[0−2−0−0]で2、3着馬は連対がなく不振。
サートゥルナーリアは新馬、萩S、ホープフルSを3連勝。前走ホープフルSは内ラチ沿いの3番手から直線で狭い内を割ってメンバー最速タイの35.3秒で抜け出し2分1秒6で優勝。抜け出してから流す余裕があった。父ロードカナロア、母シーザリオで半兄にエピファネイア、リオンディーズがいる。過去10年で休み明けは[0−0−4−16]だが、先週のグランアレグリアと同様にサートゥルナーリアも外厩で乗り込んでいる。良馬場でスローペースしか経験していないため、馬場と流れがカギ。鞍上はルメール騎手。
ダノンキングリーは新馬、ひいらぎ賞、共同通信杯を3連勝。前走共同通信杯は1枠1番から内ラチ沿いの4番手につけ、メンバー最速の32.9秒で抜け出して1分46秒8で優勝。朝日杯FS勝ち馬アドマイヤマーズを相手にしなかったが、前半3F37.1秒、5F61.5秒のスローペースだった。アドマイヤマーズは切れより地力タイプだけに勝負づけが済んだとは言い切れない。中山ではひいらぎ賞を圧勝しており、小回りコースはこなせるが、初の2000mの多頭数のG1で戸崎騎手が不利なく進められるかがカギ。
朝日杯FS勝ち馬アドマイヤマーズ、若駒Sと若葉Sを連勝したヴェロックス、東スポ杯2歳S勝ち馬ニシノデイジー、スプリングS2着馬ファンタジスト、ホープフルS2着馬アドマイヤジャスタ、弥生賞2着馬シュヴァルツリーゼ、すみれS勝ち馬サトノルークス、弥生賞勝ち馬メイショウテンゲン、きさらぎ賞勝ち馬ランスオブプラーナなど。日曜は曇り時々雨の予報が出ている。皐月賞は最終週でも高速決着になりやすいが、雨で馬場が渋ると時計が掛かる可能性がある。馬場状態がどうなるかがひとつのポイントになる。
アドマイヤマーズは新馬、中京2歳S、デイリー杯2歳S、朝日杯FSを4連勝。朝日杯FSではグランアレグリアを真っ向勝負で負かしている。前走共同通信杯は57キロを背負い、前半5F61.5秒のスローペースで逃げて0.2秒差の2着。ダノンキングリーに切れ負けしたが、アドマイヤマーズは切れより地力タイプだけに完敗ではない。初の芝2000mがカギになるが、前に行ってしぶとい脚を使えるタイプで中山は合っている。鞍上はサートゥルナーリアで3戦3勝のMデムーロ騎手。ノーザンファーム生産馬。
ヴェロックスは東スポ杯2歳Sで不利があり4着に負けたが、右回りでは[3−1−0−0]、芝2000mでは[2−0−0−0]で若駒S、若葉Sを先行して最速上がりで圧勝している。今年の重賞で川田騎手は4番人気以内なら[6−3−0−5]。社台のサートゥルナーリアが有利な流れで誰にも邪魔されずにあっさり勝つのか、社台想定外の流れ、渋った馬場で負けるのかが焦点。今年の社台はMデムーロ騎手ではなくルメール騎手に走る馬を割り振っている。Mデムーロ騎手のアドマイヤマーズが1枠1番。これは何を意味するのか。
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