福島牝馬S
レース回顧

デンコウアンジュは中団を進み、勝負どころで各馬が動いた後にワンテンポ置いて追い出し、メンバー最速の33.8秒で差し切り2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分48秒1。カワキタエンカが逃げて前半5F62.2秒のスローペース。ラスト4Fからペースアップし、11.7−11.5−11.2−11.5秒。高速ラップの持続力が問われるレースになった。デンコウアンジュは中団で流れに乗り、勝負どころで手応えが良く、直線であっさり大外から突き抜けた。15年アルテミスS以来となる3年5ヶ月ぶりの勝利。前4走は6、3、4、1着で上がりは1、1、3、1位。ここにきて精神面が成長し、レースぶりが安定している。次走はヴィクトリアマイル。17年のヴィクトリアマイルでメンバー最速の33.2秒で追い込んで2着に入った馬。高速ラップの持続力が問われるレースになれば出番があるかもしれない。

フローレスマジックは5番手から早めに上がってメンバー4位の34.5秒でまとめて0.4秒差の2着。勝ったデンコウアンジュに離されたが、最後までしぶとく伸びて2着を確保した。。これで重賞では[0−2−2−3]で勝ち切れないレースが続いている。ラキシス、サトノアラジンの全妹だが、詰めが甘いのがネック。

ダノングレースは最後方から捲って4コーナーで先団に取りつき、メンバー3位の34.4秒で上がって0.6秒差の6着。前半5F62.2秒のスローペースで大外から強引に捲るレースでは厳しかった。小柄な馬が馬体が10キロ減って少し細くなっていたことも影響したのだろう。

ペルソナリテは後方2番手からメンバー2位の34.2秒で追い込んで0.6着さの4着。3着とはハナ差。前走1600万条件9着で格上挑戦、芝1800mが嫌われてブービー人気だったが、あと一歩で馬券圏内だった。2戦連続馬体12キロ減で細くなっていたが、よく走っている。

ランドネは3番手を進み、勝負どころで外から捲られて位置取りが悪くなり、直線で挟まれて騎手が立ち上がる致命的な不利があり0.7秒差の6着。切れより地力タイプだが、スローペースで控え、直線で狭い内を突いて挟まれ、まともに走れなかった。次走戸崎騎手から解放されたら要注意。

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