鳴尾記念
レース回顧

メールドグラースは7番手を進み、直線で外からメンバー最速の34.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分59秒6。ブラックスピネルが逃げて前半5F60.4秒の緩い流れ。後半5Fは59.2秒、上がりは35.3秒。開幕週でも時計、上がりの掛かる馬場だった。メールドグラースは別定戦で56キロを背負い、外を回って最速上がりで差し切る強い内容で快勝。今回よりメンバーが強かった新潟大賞典を勝ったのはやはりダテではなかった。これで1000万条件から4連勝で重賞2連勝。ルーラーシップ産駒が本格化してきた。芝2200mは[2−1−1−0]。次走宝塚記念を使うかどうかは、状態面次第になりそうだ。

ブラックスピネルは前半5F60.4秒のマイペースで逃げ、直線でメールドグラースに交わされた後もしぶとく粘って0.2秒差の2着。上がりはメンバー6位の35.5秒。最後はステイフーリッシュ、ギベオンに迫られたが、何とか凌ぎ切った。前走休み明けの新潟大賞典で勝ったメールドグラースより3キロ重い57キロを背負って0.4秒差の5着に粘った馬。今回は1キロ減でメールドグラースと同斤の56キロで斤量面が有利になっていた。鳴尾記念は開幕週でも7、8枠の連対が多いが、JRAは連対した社台の2頭を外枠に配置していた。これで芝2000mは[2−1−1−2]。今後はサマー2000シリーズを使うことになりそうだ。

ステイフーリッシュは4番手から上がってメンバー4位の35.2秒で上がり0.2秒差の3着。好位につけた勝負どころで早めに仕掛けたが、逃げたブラックスピネルを交わせず、最後までジリジリとしか伸びなかった。これで芝2000mは[1−1−3−1]で勝ち切れないレースが続いている。デビューから3戦目以降は3位以内の上がりを繰り出していない。ハナまたは2番手につけるか、強引に捲るんど極端なレースが合っている。

ギベオンはスタートで躓いて後方2番手を進み、メンバー3位の34.8秒で追い込んで0.3秒差。最後は鋭く伸びてきたが、前残りの展開で位置取りが後ろ過ぎた。鋭く伸びて地力を見せたが、近走は勝ち切れないレースが続いている。馬体の造りは悪くないため、少しメンバーレベルが下がれば重賞2勝目を挙げてもおかしくない。

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