安田記念
レース展望

過去10年で1番人気は[4−1−1−4]で5連対。前走G1は[3−1−1−1]、前走G2は[0−0−0−3]。単勝1倍台は[2−1−0−0]、単勝2倍以上は[2−0−1−4]。2番人気は[1−1−0−8]、3番人気は[0−2−2−6]で各2連対。6〜9番人気は7連対、10番人気以下は2連対。過去10年で馬連万馬券が4回。最近5年の馬連は187倍、17倍、32倍、104倍、73倍で荒れている。

前走京王杯SCは[2−3−2−30]で1、2、4、7、9着馬が5、3、2、13、7番人気で連対。5頭とも追い込みだった。ダービー卿CTは[2−0−0−5]で連対馬が1、8番人気で優勝。マイラーズCは[0−1−6−35]で6番人気の1連対のみ。マイラーズC勝ち馬は[0−0−0−8]、2着馬は[0−0−0−6]で3着以内がなく不振が続いている。3着以下に負けた馬が3着に激走することが多い。

アーモンドアイは未勝利、シンザン記念、桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンC、ドバイターフを7連勝、G1を5連勝中。昨年は牝馬3冠を制し、ジャパンCを2分20秒6のレコードで制した。前走ドバイターフは外から差し切って快勝。2着ヴィブロス、4着ディアドラを完封した。芝1600mは3戦3勝で上がりは全てメンバー最速。東京では未勝利戦を中団から差し切って1分35秒1で圧勝している。東京芝は3戦3勝。

レーティングはジャパンCが128、ドバイターフが123。ちなみにディープインパクトの最高レーティングはラストランになった有馬記念の126。アーモンドアイは3歳の時点でレーティングはディープインパクトを超えている。このレベルの馬にドバイ遠征明け、初の56キロ、超高速馬場などは課題にもならないか。牝馬3冠、ジャパンC、ドバイターフを制した馬が、なぜ高速馬場の安田記念に出走するのだろうか。

週末は27℃の予報。8月の新潟新馬戦では出遅れて2着に負けている。先週の日本ダービーでは単勝1.6倍のサートゥルナーリアが出遅れて4着に終わり、ノーザンファーム生産馬のG1連勝がストップ。目黒記念では1番人気のブラストワンピースが8着に終わった。しがらき&天栄で仕上げた1番人気が崩れた。アーモンドアイは凱旋門賞を狙える超スーパーホース。相馬眼的にまだ本格化しておらず、これからまだ強くなる。

ダノンプレミアムは芝2000m以下[6−0−0−0]。今年は金鯱賞は内ラチ沿いの3番手からメンバー最速の34.1秒で抜け出して快勝。長期休み明けで古馬を相手にしなかった。次走は大阪杯かと思われたが、マイル路線に舵を切ってきた。前走マイラーズCはスローペースで2番手からメンバー5位の32.2秒で抜け出して1分32秒6で優勝。ラスト3F10.9−10.3−11.1秒の究極の上がり勝負を制した。

スローペースで折り合い、32.2秒で上がって切れ不足を払拭した。芝1600mは3戦3勝。東京芝1600mではサウジアラビアRCを2番手から抜け出して1分33秒0(稍重)でレコード勝ちしている。初の叩き3戦目、58キロ、超高速馬場、不振が続くマイラーズC組というのは大きな課題ではないか。川田騎手は先週のダービーで弱気な騎乗で3着。同じ中内田厩舎の管理馬で今度は強気な騎乗ができるのだろうか。

昨年の安田記念2着馬アエロリット、昨年のマイルCS勝ち馬ステルヴィオ、東京新聞杯勝ち馬インディチャンプ、昨年の天皇賞(秋)2着馬サングレーザー、昨年のマイルCS2着馬ペルシアンナイト、昨年の安田記念勝ち馬モズアスコット、昨年の富士S勝ち馬ロジクライ、ダービー卿CT勝ち馬フィアーノロマーノ、阪急杯勝ち馬スマートオーディンなど。今年は速い持ちタイムを持った馬が多く、勝ってもおかしくない馬が多い。

アエロリットは東京芝1600m[1−2−0−2]でNHKマイルCを1分32秒3で優勝。昨年はヴィクトリアマイルが1分32秒4(稍重)で4着、安田記念が1分31秒3で2着。前走ヴィクトリアマイルは前半3F33.7秒、5F56.1秒で飛ばして1分30秒9で4着。昨年は休み明けのヴィクトリアマイルを使って安田記念でパフォーマンスを引き上げた。戸崎騎手はダービーで2年連続2着。勝ちに拘った乗り方か。

ステルヴィオは昨年のマイルCSを1枠1番から内ラチ沿いの好位につけ、メンバー8位タイの34.1秒で抜け出して1分33秒3で優勝。東京芝1800m以下は[1−2−0−0]でサウジアラビアRCと毎日王冠で2着がある。前走大阪杯は惨敗したが、得意のマイル、レーン騎手でどこまで変わるか。インディチャンプは東京新聞杯を1分31秒9で優勝。2キロ重い58キロを背負ってパフォーマンスアップできれば。

今年はアエロリットが作る流れとアーモンドアイ、ダノンプレミアムの位置取り&仕掛けがポイント。先週の日本ダービーではサートゥルナーリアが出遅れ、2番手から早めに先頭に立ったロジャーバローズが優勝。高速馬場で前が止まりにくいだけに有力馬は強気に早めに動くレースをするのだろうか。今年の東京芝G1は全て10番人気以下が激走している。相馬眼的にカレンブーケドールを超える穴馬が潜んでいる可能性がある。

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