函館スプリントS
レース回顧

カイザーメランジェはハナを切って前半3F34.4秒で進み、メンバー4位タイの34.0秒でまとめてレースを制した。勝ちタイムは1分8秒4(稍重)。予報が外れて大雨は降らず、稍重の少し緩い馬場でのレースになった。カイザーメランジェは江田照騎手がマイペースに持ち込んで逃げ切り勝ち。これで右回り、芝1200m、14頭以下なら[3−1−1−0]。父サクラオリオンは道悪巧者、母の父サクラプレジデントは北海道の洋芝巧者。走法的に渋った馬場は得意とみて穴馬で狙って正解だった。江田照騎手は12年の日経賞ネコパンチ以来9年ぶりの重賞制覇となった。次走はバーデンバーデンCの予定を変更してキーンランドCでサマースプリントシリーズの優勝を目指すことになった。

アスターペガサスは2番手につけ、メンバー4位タイの34.0秒で上がって0.2秒差の2着。展開を考えるといつものように控えて差すレースをしていたら厳しくなっていたが、小崎騎手がスタートを決めて2番手で流れに乗ったことが大きかった。1番人気の3着馬タワーオブロンドンとは斤量6キロ差。緩い馬場で斤量差も大きかった。これで芝1200mでは[2−2−0−0]だが、今回もパドックでは地味に映った。次走はキーンランドC。早い時期から仕上げられた外国産馬。急に走らなくなる可能性がある点に注意したい。

タワーオブロンドンは中団の後ろからメンバー最速の33.5秒で伸びて0.2秒差の3着。2着とはクビ差。スタートを決めた後にレーン騎手が控えたことが結果的にマイナスに働いた。好位で流れに乗っていれば勝ち負けできたのではないか。初の芝1200mで58キロを背負い、外を回って最速の33.5秒で上がったように今後芝1200mでやれるメドは立った。次走はキーンランドC。レーン騎手は短期免許期限が切れるため、ルメール騎手が騎乗することになりそうだ。スプリンターズSに向けて注目したい。

ペイシャフェリシタは内ラチ沿いの3番手につけたが、直線で伸び切れず0.6秒差の5着。上がりはメンバー5位の34.1秒。内の絶好位につけたが、伸び切れなかった。緩い馬場は得意な馬だけに直線で伸びなかったのは久々の影響か。今年6歳になってから以前より切れる脚を使えなくなっている。

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