クイーンS
レース展望

過去10年で1番人気は[4−3−1−2]で7連対。前走ヴィクトリアマイル出走馬は[1−2−1−1]。4歳馬は[2−2−1−2]で取りこぼしが多い。2番人気は[3−0−1−6]で3連対、3番人気は[0−1−2−7]で1連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が3連対。最近5年の馬連は20倍、26倍、41倍、22倍、10倍で中穴決着が多い。人気馬を軸に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

以前は逃げ馬の激走が多かったが、過去10年は[1−0−0−9]でアエロリットの1連対のみ。5番手以内につけた馬と差し追い込み馬で決着することが多い。直線が短い小回りコースでも流れると直線一気が決まる。6番人気以下で連対した8頭のうち5頭が5歳馬、残る3頭のうち2頭が6歳馬。13年以降に人気薄で連対した馬は全て5、6歳馬だった。穴で重賞で連対がある差しタイプの5、6歳馬の激走に注意。

ミッキーチャームは昨年の秋華賞2着馬。中山牝馬Sは長距離輸送でイレ込んで14着に終わったが、阪神牝馬Sを先行抜け出しで制し重賞初制覇。前走ヴィクトリアマイルは2番手から伸び切れず0.7秒差の8着。時計が速過ぎたこともあるが、関東への長距離輸送も影響したか。芝1800mは[3−0−1−1]で北海道では[3−0−0−0]。滞在競馬、開幕週、札幌芝1800mと条件が揃ったが、他馬より重い56キロを背負う。まずは土曜のレースで馬場傾向と時計の出方を確認したい。引き続き川田騎手が騎乗する。

サトノガーネットは三田特別、五稜郭Sを2連勝しオープン入り。前走五稜郭Sはスタートが遅く位置取りが悪くなり、勝負どころで大外をブン回してルメール騎手の手が動いたが、メンバー2位の34.4秒でカリビアンゴールドとの叩き合いをハナ差で制した。420キロ台の小柄なディープインパクト産駒でいい脚を長く使えるタイプ。芝1800mは[2−2−1−3]で8戦のうち7戦が上がり1、2位。前走と同様にルメール騎手が騎乗するため人気を集めそうだ。間隔を詰めて使い込んでいるため、デキ落ちがないことが条件。

中山牝馬勝ち馬フロンティアクイーン、同2着馬ウラヌスチャーム、マーメイドS3着馬スカーレットカラー、ニュージーランドT2着馬メイショウショウブ、福島牝馬S3着馬ダノングレース、前走都大路S3着のエイシンティンクルなど。フロンティアクイーンは芝1800m重賞[1−3−1−1]で2走前に中山牝馬Sを優勝。昨年のクイーンSは中団から伸びてディアドラに0.5秒差の2着。今年は昨年より1キロ重い56キロを背負う点がどう出るか。今年の重賞で蛯名騎手は[0−0−2−15]。28年連続重賞勝利なるか。

ウラヌスチャームは芝1800m[1−2−0−1]で前走中山牝馬Sでメンバー最速タイの34.6秒でフロンティアクイーンにハナ差の2着。今回もフロンティアクイーンとの1キロ差は変わらない。母アメジストリングは09年のクイーンS3着馬。先週の函館2歳Sを制した藤岡佑騎手が騎乗する。メイショウショウブはデイリー杯2歳SとニュージーランドTで2着がある。先行してしぶとい脚を使う馬で小回り向き。過去10年で3歳馬は51キロ[0−0−1−6]、52キロ[4−0−0−5]。データを破って連対できるか。

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