アイビスSD
レース回顧
ライオンボスは6枠11番からスタートを決めてすぐに外ラチにつけ、メンバー5位の33.0秒で後続を引き離してレースを制した。勝ちタイムは55.1秒。前日の閃光特別(1勝クラス)の勝ちタイムは54.6秒。少し馬場が緩かったのか、勝ちタイムは平凡だった。ライオンボスは急遽乗り替わった田辺騎手がスタートを決めて外ラチにつけたことが大きかった。中盤では並走していたカッパッハッチ、レジーナフォルテより手応えが悪かったが、いい脚を長く使って力で捻じ伏せた。直線1000mは斤量の影響を受けやすいため、3キロ増の56キロにリスクがあったが、530キロを超える大型馬だけに問題なかったようだ。人気馬の中でも最も外の6枠11番に入ったこともプラスに働いている。これで直線1000mは3戦3勝。昨年のダイメイプリンセスもそうだが、同年の韋駄天Sを好タイム勝ちした馬はアイビスSDを勝つ傾向がある。次走は未定だが、サマースプリントシリーズの優勝を目指して北九州記念、セントウルSになりそうだ。
カッパツハッチは2枠3番からスタートを決めてライオンボス、レジーナフォルテと並走し、メンバー6位タイの33.1秒で上がって0.1秒差の2着。中盤ではライオンボスより手応えが良かったが、追ってから伸び切れなかった。これで直線1000mは[0−2−1−0]で3着以内を確保。前走韋駄天Sはライオンボスに0.1秒差の2着。今回は斤量1キロ差から2キロ差に広がったが、差を詰めることができなかった。ただしライオンボスは11番枠、カッパツハッチは3番枠。枠順の差もあるのだろう。
オールポッシブルは押して4番手につけ、メンバー6位タイの33.1秒で上がって0.2秒差の3着。前3走10着以下が続いていたが、初ブリンカー、初の直線1000mでレースぶりが一変した。直線1000mは外枠が有利。今年はライオンボスを除く有力馬が真ん中より内に入っていたことも大きかった。
ダイメイプリンセスは出遅れて後方からメンバー3位の32.7秒で追い込んで0.4秒差の6着。昨年は手応え良く進んで最後に切れる脚を使って抜け出したが、今年は追走に余裕がなかった。3戦3勝の得意コースだったが、休み明け、馬体10キロ減、1枠、出遅れなどが影響して力を出し切れなかった。
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