関屋記念
レース回顧

ミッキーグローリーは後方3番手を進み、大外からメンバー2位の32.2秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分32秒1。マイネルアウラートが大逃げして前半5F58.0秒。2番手以下は離れており、実質は平均より緩い流れで上がり勝負。ミッキーグローリーは直線で前が壁になり、かなり厳しい位置にいたが、外に持ち出すと鋭く伸びてきっちり差し切った。前走マイルCSで内が有利な馬場で外を回って0.2秒差の5着に入った馬。長期休み明けで後方からのレースになったが、最後は力で捻じ伏せた。1番人気では[6−0−0−0]で人気に応えるタイプ。ルメール騎手では[2−0−1−0]で3着以内を確保。国枝厩舎は前週のレパードSをハヤヤッコで勝っており2週連続重賞制覇となった。今後は富士Sあたりを使ってマイルCSを目指すことになりそうだ。

ミエノサクシードは5、6番手からメンバー5位タイの32.9秒で伸びて0.1秒差の2着。ヴィクトリアマイル6着、中京記念4着と追い込んで届かないレースが続いていたが、好位につけて32秒台の上がりを繰り出して2着を確保。重賞では[0−1−3−6]で10戦目にして初めて連対した。6歳牝馬だが、レースぶりが安定し、近走は必ず速い上がりを繰り出している。7〜9月は[2−2−0−4]で暑さにも強いのだろう。今後は未定だが、サマーマイルシリーズの優勝を目指して京成杯AHに向かうことになりそうだ。

ソーグリッタリングは3番手からメンバー8位タイの33.2秒で抜け出したが、外から2頭に差されて0.1秒差の3着。手応えが良過ぎて早めに先頭に立ったことが堪えたが、最後までしぶとく伸びていた。勝ったミッキーグローリーより1キロ重い57キロを背負っていたことも考慮しておきたい。六甲S、都大路Sを連勝し、エプソムC3着、関屋記念3着。本格化して重賞で勝ち負けできるレベルに到達している。好位からひと脚使えるレース巧者で紛れが少ないのは魅力。どこかで重賞制覇がありそうだ。

ディメンシオンは中団からメンバー3位の32.5秒で伸びて0.1秒差の4着。近走不振が続いていたが、2戦2勝の新潟外回りで見せ場を作った。7〜9月は[3−0−0−2]で夏場走るタイプ。左回りの芝1600〜1800mが合うタイプ。府中牝馬Sに使ってきたら注意したい。

ロシュフォールは出遅れて前半押して中団に押し上げ、メンバー8位タイの33.2秒で上がって0.6秒差の9着。32秒台の末脚を繰り出せる馬だが、前半脚を使ったことが堪えたのか、いつもほど切れる脚を使えなかった。前走七夕賞と同じ前半5F58.0秒。経験を積めば対応できそうだが、現時点ではもっとゆったりとした流れが合っている。相馬眼的にいつ重賞を勝ってもおかしくない馬。ルメール騎手を乗せてきたら要注意。

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