新潟２歳Ｓ回顧｜ＷＡＫＵＷＡＫＵ競馬道場

新潟２歳Ｓ
レース回顧

ウーマンズハートは馬込みの７番手につけ、直線で外からメンバー最速の３２．８秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは１分３５秒０。エレナアヴァンティが逃げて前半５Ｆ６１．４秒。ラスト３Ｆは３３．６秒でラップは１１．０－１１．０－１１．６秒。スローペースで上がりの速さが問われるレースになった。ウーマンズハートは直線で内に寄れる若さを見せたが、強烈な末脚で差し切り１番人気に応えた。新馬戦をメンバー最速の３２．０秒で差し切ったのはやはりダテではなく、末脚の威力が今回のメンバーでは抜けていた。スローペースになっただけに藤岡康騎手が７番手につけたことも大きかった。まだ馬が若く粗削りだが、これから心身ともに成長すればＧ１を狙えそうだ。賞金を加算できたため、今後はひと息入れて阪神ＪＦに直行することになりそうだ。

ペールエールは好位からメンバー２位の３３．１秒で抜け出したが、最後にウーマンズハートに差されて０．１秒差の２着。Ｍデムーロ騎手が好位につけて直線でタイミング良く抜け出したが、ウーマンズハートの末脚の威力に屈した形。３３．１秒で上がっただけにこれを差し切った勝ち馬を褒めるしかない。ダイワメジャー産駒でアドマイヤマーズ（朝日杯ＦＳ、ＮＨＫマイルＣ）と似たようなタイプで切れより地力タイプ。もっと速い流れでタフなレースになった方が力を出せるのではないか。今後はひと息入れて朝日杯ＦＳを目標に調整することになりそうだ。

ビッククインバイオは２番手からメンバー５位の３３．９秒で抜け出して０．４秒差の３着。ウーマンズハートとペールエールに切れ負けしたが、最後までしぶとく伸びて３着を確保。前走東京芝１６００ｍの未勝利戦でスローで逃げてメンバー２位の３３．５秒で上がって圧勝した馬。流れが緩んで前が残りやすい展開になったことが良かったのだろう。新馬戦ではモーペットに０．３秒差の３着に終わったが、スローペース＆積極策で巻き返した。

クリアサウンドは１枠２番スタートから３番手につけ、メンバー３位タイの３３．６秒で伸びて０．６秒差の４着。直線では外にモタれてずっと逆手前で走っていた。内が荒れて外差しが決まりやすい馬場で内枠スタートから内を通ってきたことを考えると内容は悪くない。今年初年度のキズナ産駒。体型的に芝１４００ｍで注意したい。

モーベットは後方からメンバー３位タイの３３．６秒で追い込んで１．４秒差の８着。３コーナーでごちゃついて後方に下がる不利があった。直線では前に馬がいてトップギアに入らなかった。馬体は太くなかったが、ひと息入れて馬体が１６キロ増えていたことも堪えたか。藤沢和厩舎の管理馬はこのパターンで負けることが非常に多いので注意したい。

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