新潟記念
レース展望
サマー2000シリーズの最終戦。今年はカデナ、ゴールドサーベラスが勝てば優勝、2頭とも負ければ優勝馬なしとなる。過去10年で1番人気は[2−2−0−6]で4連対。14年以降は[2−2−0−1]で堅実。2番人気は[1−0−0−9]で1連対、3番人気は[0−0−2−8]で連対なし。6〜9番人気が9連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は22倍、68倍、19倍、25倍、12倍で中穴決着が多い。
53キロ以下は[1−0−2−35]で連対は52キロの牝馬。連対馬20頭のうち13頭が56キロ以上。56キロが7連対と多い。トップハンデは[1−1−0−11]で2連対のみ。4、5歳馬が5番人気以内なら[1−1−0−2]。6番人気以下で連対した11頭のうち7頭が6、7歳馬。7頭のうち6頭が前走G3で5着以下に負けていた。前走G3で負けた高齢馬が巻き返している。特に前走6着前後に負けた馬に注意。
レイエンダはチャレンジC6着、東京新聞杯8着、メイS9着と不振が続いたが、前走エプソムCを2番手からメンバー最速タイの32.7秒で抜け出して1分49秒1(稍重)で優勝。前半3F38.4秒、5F63.9秒の超スローペースで完全前残りの展開を利しての勝利だが、32.7秒で上がったようにそれだけではない。芝2000mでは[2−0−0−1]で昨年夏木立賞を大外からメンバー最速の33.6秒で大外から差して1分58秒8で勝っている。ルメール騎手とは[4−1−0−1]で好相性。初の57キロがどう出るか。
ユーキャンスマイルは昨年の菊花賞3着馬。2走前のダイヤモンドSで重賞初制覇を飾った。前走天皇賞(春)は後方から上がってきたが、直線で内にモタれて伸び切れず1.5秒差の5着。右回りだと内にモタれることが多く、左回りが合うタイプ。実際左回りでは2戦2勝で阿賀野川特別とダイヤモンドSを最速上がりで勝っている。昨年の菊花賞から3000m以上を使われているが、芝1800〜2200m[3−2−0−2]で芝2000mも守備範囲。ハンデは57キロ。今年の重賞で岩田騎手は[1−6−2−29]で勝率2.6%。
前走小倉記念2着のカデナ、前走阿武隈Sを勝ったサトノキングダム、前走むらさき賞を勝ったフランツ、前走ジューンSを勝ったジナンボー、前走佐渡Sを勝ったアクート、前走マーメイドS4着のセンテリュオ、昨年の京都記念勝ち馬クリンチャー、前走メイSを勝ったダイワキャグニー、3連勝中の上がり馬カヴァルなど。カデナは勝てばサマー2000シリーズ優勝だけに勝負モード。前走小倉記念では勝ったメールドグラースの上がりを0.2秒上回った。1キロ増の57キロがどう出るか。テン乗りの武藤騎手が騎乗する。
サトノキングダムは昨年8月以降[3−2−0−0]。新潟芝[1−2−0−1]、東京芝[2−2−1−3]で左回りの直線の長いコースが合うタイプ。国枝厩舎はレパードSをハヤヤッコ、関屋記念をミッキーグローリーで勝っている。アクートは前走佐渡Sを後方からメンバー最速の32.9秒で差し切り1分57秒3で優勝。新潟外回りは[3−0−1−0]で上がりは全てメンバー最速。叩き2戦目で前走より2キロ軽い54キロで出走できる。今年の重賞で戸崎騎手は3番人気以内[3−2−4−7]、4番人気以下[0−1−3−20]。
クリンチャーは昨年凱旋門賞に挑戦した後、G1、G2で15、7、10、8着と大敗が続いている。G3に出走するのは今回が初めて。トップハンデ57.5キロを課せられた。切れより地力タイプで今の上がりが速い新潟外回りは合うとは言えないが、雨で馬場が渋って地力勝負になれば。ダイワキャグニーは前走メイSを3番手からメンバー5位の33.5秒で抜け出して1分45秒8で優勝。左回りの芝1800〜2000mは[5−0−0−4]。トップハンデ57.5キロを課せられたが、前走のような好位抜け出しのレースができれば。
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