セントウルS
レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦。ラカイザーメランジェ(12点)、ダイメイプリンセス(11点)、タワーオブロンドン(9点)に優勝のチャンスがある。過去10年で1番人気は[3−5−1−1]で8連対。牡馬は[3−3−1−0]、牝馬は[0−2−0−1]。2番人気は[2−3−1−4]で5連対、3番人気は[0−0−1−9]で連対なし。6〜9番人気は2連対、10番人気以下は1連対。最近5年の馬連は11倍、110倍、4倍、30倍、7倍。開幕週のため、差し追い込み馬が人気になると荒れる傾向がある。

連対馬の脚質は逃げ4先行9、差し5追込2で13頭が逃げ先行馬。逃げ馬は1、2、10番人気が勝っている。開幕週で馬場がいいため、前に行った馬が止まりにくい。1分7秒台の高速決着に対応できる逃げ先行タイプに注目したい。牡馬は[6−7−4−79]で13連対、牝馬は[4−3−6−38]で7連対。牝馬が健闘している。連対した牝馬は前走重賞で3着以内に入っていた。夏のスプリント重賞で3着以内に入って人気になった逃げ先行タイプの牝馬に注目。重馬場で行われた昨年は3歳牝馬ラブカンプーが2着に粘った。

タワーオブロンドンは京王杯SCを7番手からメンバー4位タイの33.1秒で差し切って1分19秒4はレコードで優勝。その後はスプリント戦を使われ、函館スプリントSは0.2秒差の3着、キーンランドCは0.1秒差の2着に終わったが、2戦とも最速上がりを繰り出している。前2走は58キロを背負っていたが、今回は1キロ軽い57キロで出走できる。阪神芝は[2−1−0−0]でアーリントンCを勝っている。開幕週の馬場、次走スプリンターズSに向けてルメール騎手がどう乗るか。藤沢和厩舎だけに当日の馬体重に注意。

ミスターメロディは前走高松宮記念を好位の内からメンバー4位の33.6秒で抜け出して1分7秒3で優勝。内が有利な馬場で内枠から好位の内をロスなく回ってきたことが有利に働いたが、初の芝1200mで高速決着に対応しスプリント適性を示した。今回は高松宮記念以来のレースで他馬より重い58キロを背負う点がどう出るか。藤原英厩舎の管理馬はG1前にお茶を濁すことが非常に多いだけにどこまで仕上げてくるか。過去10年で58キロは[2−1−1−3]、59キロは[0−2−0−1]で実力馬は斤量を克服している。

前走北九州記念を勝ったダイメイプリンセス、同3着のアンヴァル、アーリントンC勝ち馬イベリス、昨年のプロキオンS勝ち馬マテラスカイ、昨年の小倉2歳S勝ち馬ファンタジスト、函館スプリントS勝ち馬カイザーメランジュ、昨年の2着馬ラブカンプーなど。ダイメイプリンセスは前走セントウルSを中団の外からメンバー3位の34.5秒で差し切って1分8秒2で優勝。叩き2戦目、馬場のいい外を通って走りが一変した。サマースプリントシリーズの優勝が懸かるだけに勝負モード。テン乗りの川田騎手に乗り替わる。

アンヴァルは昨年10月以降芝1200mで4、2、4、2、3着で4着以内を確保。前走北九州記念はダッシュがつかず後方からメンバー最速タイの34.4秒で追い込んで0.2秒差の3着。時計の掛かる馬場が合うタイプだけに開幕週の馬場がどう出るか。イベリスは阪神でさざんか賞(芝1200m)、アーリントンCを逃げ切っている。角田厩舎のロードカナロア産駒で半姉に短距離重賞5勝のベルカントがいる。3歳牝馬のため、52キロで出走できる。前に行ってしぶとい脚を使うタイプ。浜中騎手が粘らせるか。

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