神戸新聞杯
レース回顧
サートゥルナーリアはスタートを決めて2番手につけ、メンバー最速タイの32.3秒で抜け出して3馬身差で圧勝した。勝ちタイムは2分26秒9。シフルマンが逃げて前半5F63.4秒のスローペース。ラスト4Fからペースアップして11.8−10.8−10.2−11.3秒。スローペースで瞬発力勝負になった。サートゥルナーリアはルメール騎手が軽く仕掛けただけで抜け出し、最後は流す余裕があった。上がり32.3秒は速いが、同日の甲東特別ではヴィッテルスバッハが32.7秒で上がっている。ダービーは出遅れて外を回って4着に終わったが、ルメール騎手に戻ってきっちり巻き返した。馬体の造りはダービーのときより良くなっていた。社台はアーモンドアイ、フィエールマンにルメール騎手が騎乗しているため、次走はそれらの馬の状況次第で使い分けることになりそうだ。
ヴェロックスは4番手からメンバー3位の32.5秒で上がって0.5秒差の2着。直線でサートゥルナーリアに突き放された後、川田騎手は次走を考慮して目一杯に追わなかった。雨が降らずに良馬場での上がり勝負ではサートゥルナーリアに分があった。3馬身差の2着に負けたが、長い距離を使って最後に余力を残したことは次走に繋がる。ダービー、神戸新聞杯は2番人気だったが、次走菊花賞では1番人気に支持されることになりそうだ。
ワールドプレミアは後方2番手からメンバー最速タイの32.3秒で追い込んで0.7秒差の3着。スローペースで位置取りが悪過ぎたが、最後に切れる脚を使って3着まで追い上げた。武豊騎手は重賞で勝ちに行かず最後に外から追い込んで2、3着に入ることが多くなっている。ワールドプレミアはサートゥルナーリアと同じ最速上がりを繰り出している。菊花賞でも流れが向くと突っ込む可能性がありそうだ。
ヴィントは中団から伸び切れず1.6秒差の7着。33.5秒で上がったが、スローの上がり勝負でレースの上がりが32.3秒では厳しかった。510キロを超える大型馬。叩き良化型で次走は上積みが見込める。自己条件に出走したら注意したい。
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