スワンＳ
レース回顧
ダイアトニックは外枠スタートから後方を進み、直線で大外に持ち出してメンバー最速の３３．６秒で差してレースを制した。勝ちタイムは１分２１秒３（稍重）。イエローマリンバが逃げて前半３Ｆ３４．６秒、５Ｆ５７．８秒。道中流れが緩まず、差し追い込み馬が上位を独占した。ダイアトニックはモズアスコットを見ながら進み、直線で大外から強烈な末脚で狭い、最後はモズアスコットとの叩き合いをハナ差で制した。ゴールしたときにスミヨン騎手が馬の頭を押しており、それによって写真判定で勝っている。さすがに世界レベルの騎手は違う。ダイアトニックはこれで京都芝１４００ｍでは５戦５勝。芝１６００ｍでは［１−１−１−２］だが、馬体の造りが目立つようになり地力が強化された今なら問題なさそうだ。次走はマイルＣＳに向かう予定。得意の京都外回り。引き続きスミヨン騎手が騎乗するようなら要注意。
モズアスコットは中団の外からメンバー４位の３３．８秒で伸びたが、最後にダイアトニックに交わされて２着。最後に競り負けたが、毎日王冠を使ったこと、距離１Ｆ短縮で走りが一変した。勝ち馬より１キロ重い５７キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。前走１０キロ増えた馬体は絞れておらず、まだ太め残りだった。その点でまだ上積みが見込める。次走はマイルＣＳ。京都では［１−４−０−２］で２着が多い。昨年のマイルＣＳは１３着に終わったが、今年は馬体が絞れてさらに体調が上向き、かつハイペースの消耗戦になれば出番がありそうだ。
マイスタイルは６番手からメンバー５位の３４．０秒で直線で抜け出したが、最後に２頭に交わされてハナ＋クビ差の３着。１、２着馬と同タイムで走っており、芝１４００ｍでもやれることを示した。昆厩舎の管理馬は鍛えられているため心肺機能が高く、流れが速くなって息が入りにくい芝１４００ｍに強い馬が多い。マイスタイルは初の芝１４００ｍで激走した。これで芝１４００〜１６００ｍは［１−１−３−１］。次走はマイルＣＳ。少し渋った馬場、内が有利な馬場で内枠に入ったら少し注意したい。
グァンチャーレは８番手から内を突いてメンバー７位の３４．５秒で伸びて０．６秒差の５着。久々の芝１４００ｍで位置取りが悪くなり、直線で前が壁になって荒れた内を突くロスがあった。７歳馬でも馬体、レースぶりを見る限り大きな衰えはない。次走はマイルＣＳ。京都芝１６００ｍは［３−３−０−２］でシンザン記念１着、マイラーズＣ２着がある。安田記念は０．２秒差の４着。流れと位置取り次第で馬券圏内があってもおかしくない。
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