ファンタジーS
レース回顧

レシステンシアはスタートを決めて2番手につけ、メンバー3位タイの34.9秒で抜け出して後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分20秒7の好タイム。エレナアヴァンティが逃げて前半3F33.7秒、5F57.3秒の速い流れ。レシステンシアは前に行った馬が直線で失速して惨敗する中、1頭だけに最後まで11秒台のラップで走って押し切った。キャリア1戦の馬がこのタイムで走ったのだから大したもの。スピードの持続力が優れている。調教診断で「雄大な馬体で素質は高い」と書いたが、想定以上の走りだった。次走は阪神JFに向かう予定。ファンタジーSを先行して1分20秒3で勝ったアストンマーチャンは阪神JFで1分33秒1で走り、ウオッカにクビ差の2着に入っている。

マジックキャッスルは中団の後ろからメンバー最速の34.6秒で外から追い込んで0.2秒差の2着。勝ったレシステンシアの上がりを0.3秒上回ったが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。1分20秒9で走っており、例年なら勝ってもおかしくないレベル。新馬、サフラン賞は3番手から抜け出して勝ったようにもっと前につけられるタイプ。これまでより速い流れで位置取りが後ろになったというより、戸崎騎手が控えた結果なのだろう。国枝厩舎のディープインパクト産駒でソーグリッタリングの半妹。今後はひと息入れてクイーンCあたりで復帰することになりそうだ。

クリアサウンドは中団の外からメンバー3位タイの34.9秒で伸びて0.2秒差の3着。直線で差し切る勢いで伸びてきたが、ラスト1Fを過ぎてから脚色が鈍った。それでもひと息入れて馬体10キロ増、初の右回りを考慮すると内容は悪くない。両前脚膝の骨折が判明し、長期休養することになった。

ヤマカツマーメイドは5番手からメンバー7位の35.2秒で伸びて0.5秒差の4着。好位につけて直線でレシステンシアを追ったが、逆に引き離された。前走りんどう賞の勝ちタイムを0.2秒詰めている。現時点では力負け。ロードカナロア産駒でヤマカツエースの半妹。タフな馬場で見直したい。

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