エリザベス女王杯
レース展望

3歳馬と古馬が争う女王決定戦。過去10年の1番人気は[1−3−3−3]で4連対。単勝1倍台は[0−1−1−0]、2倍台は[1−0−1−1]、3倍台は[0−2−1−2]で勝ったのは外国馬スノーフェアリーのみ。2番人気は[1−2−1−6]、3番人気は[3−0−1−6]で各3連対。6〜9番人気が5連対、10番人気以下が3連対。人気薄の激走が多く、かなり波乱傾向が強い。最近3年の馬連は137倍、80倍、98倍で荒れている。人気馬に人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬13頭にG1連対、3頭にG2勝ちがあった。牝馬の一線級が揃うため、G1実績馬を最重視。これらがない4頭のうち3頭が渋った馬場、残る1頭が大逃げだった。馬場が渋ったら道悪巧者の格下馬に注意。年齢別では3歳[3−4−3−31]、4歳[5−3−6−41]、5歳[2−2−1−50]、6歳[0−1−0−13]、7歳以上[0−0−0−8]で3、4歳馬が活躍している。人気の3、4歳馬が勝つことが多い。6歳馬は1連対、7歳以上は3着以内なし。高齢馬は不振が続いている。

クロノジェネシスは[4−1−2−0]、G1は[1−1−2−0]。前走秋華賞は6番手からメンバー2位タイの36.1秒で抜け出して2馬身差で圧勝。オークスから直行し、馬体20キロ増でG1初制覇を飾った。桜花賞馬とオークス馬が不在で少しメンバーに恵まれたか。過去10年で秋華賞馬は[1−1−1−2]、1、2番人気では[1−1−1−0]。昨年のエリザベス女王杯で半姉ノームコアは0.6秒差の5着だった。17年以降の京都芝2200mで北村友騎手は[1−0−4−11]。

ラヴズオンリーユーは4戦4勝でオークスを制した。オークスは中団からメンバー最速の34.5秒で外から差し切って2分22秒8のレースレコードで優勝。長距離輸送、距離2400m、左回り、外枠を克服してG1初制覇を飾った。2着カレンブーケドール、3着クロノジェネシスは秋華賞で2、1着に入っている。ドバイターフを勝ったリアルスティールの全妹。京都芝では2戦2勝。オークスから直行でどこまで仕上がってくるかがカギ。過去3年のエリザベス女王杯でMデムーロ騎手は1、1、3着。

府中牝馬S勝ち馬スカーレットカラー、同2着馬ラッキーライラック(スミヨン騎手)、エリザベス女王杯で2年連続2着のクロコスミア、中山牝馬S2着馬ウラヌスチャーム(マーフィー騎手)、マーメイドS4着馬センテリュオ(ルメール騎手)など。スカーレットカラーは前走府中牝馬Sを後方2番手からメンバー最速の33.2秒で差し切って1分44秒5(稍重)で優勝。馬体が充実してマーメイドS3着、クイーンS2着、府中牝馬S1着と崩れなくなった。過去10年で岩田騎手は[0−4−0−4]。

ラッキーライラックはデビューから4連勝したが、その後は[0−2−2−3]で詰めが甘く勝ち切れない。前走府中牝馬Sは切れ負けしたが、休み明けで馬体が16キロ増えていた。叩き2戦目、スミヨン騎手でどこまで変わるか。クロコスミアは3年連続で札幌芝2000m→府中牝馬S→エリザベス女王杯というステップ。テン乗りの藤岡佑騎手が持ち味を引き出せれば。ウラヌスチャームは前走京都大賞典7着。叩き2戦目、栗東留学、マーフィー騎手で変わり身に注意。今年は超人気薄が激走する可能性がある。

[Home]