福島記念
レース回顧

クレッシェンドラヴは中団の外からメンバー3位の35.5秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは1分59秒5。リリックドラマが逃げて前半5F59.2秒。道中のラップが緩まず、中団より後ろにつけた馬が1〜3着を独占した。クレッシェンドラヴは中団で折り合って外を回って早めにスパートし、直線でひと伸びして差し切って快勝。福島民報杯と七夕賞で2着にある馬が得意の福島で重賞初制覇を飾った。叩き2戦目、福島芝2000m、55キロと条件が揃っており、1番人気で納得の勝利。タフな馬場をこなすステイゴールド産駒。今後も小回りの芝2000mで注目したい。サマー2000シリーズで活躍できそうな馬。

ステイフーリッシュは中団から早めに上がって先頭に立ったが、外からクレッシェンドラヴに交わされて0.2秒差の2着。それほど切れないため、早めに動いて勝ちに行き、自分の力は出している。これで芝2000mは[1−2−4−2]、G3では[0−2−3−0]で3着以内を確保。函館記念3着時と同じ57.5キロを背負って連対を確保したようにG3では能力上位なのだろう。この馬もステイゴールド産駒。今後も芝2000mを中心に使って行くことになりそうだ。

ミッキースワローは後方から徐々に進出してメンバー2位の35.4秒で上がって0.2秒差の3着。2着とはクビ差。トップハンデ58.5キロが堪えたのか、勝負どころで反応が悪かったが、最後は地力で3着まで追い上げた。ハンデ差で負けたもので能力で負けたのではない。セントライト記念1着、AJC杯&オールカマーで2着があるようにG2でもやれる馬。次走は有馬記念、または年明けのAJC杯になりそうだ。

ウインイクシードは4番手から徐々に押し上げて直線で先頭に立ったが、外から交わされて0.4秒差の4着。前走3勝クラスを勝った馬が休み明け、54キロで見せ場を作った。前に行った馬の中では最先着。やはりガチンコ勝負になるWASJを勝った馬は力がある。人気になりにくいタイプ。そのうちハンデ重賞で穴をあけそうだ。

レッドローゼスは最後方からメンバー最速の35.2秒で追い込んで0.5秒差の5着。外を回っていい脚を長く使ったが、最後方からでは厳しかった。田辺騎手は差し追い込み馬に騎乗すると控え過ぎて届かないことが多い。今回はそれがモロに出た印象。福島民報杯でクレッシェンドラヴに勝った馬。上位とは差はない。

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