東スポ杯2歳S
レース回顧

コントレイルは中団の外からメンバー最速の33.1秒で抜け出し5馬身差でレースを制した。勝ちタイム1分44秒5は2歳レコード。マイネルデステリョが逃げて前半5F58.8秒の速い流れ。2F目からずっと11秒台のラップが続き、ラスト3Fは11.7−10.8−11.4秒。コントレイルは直線で早めに抜け出して後続を引き離し大楽勝。馬場が硬くなって時計が出やすいとはいえ、勝ちタイムは古馬の重賞レベル。ムーア騎手はモーリスで天皇賞(秋)を勝った時のような騎乗だった。これだけハイパフォーマンスを発揮したのはムーア騎手の効果もあるのだろう。体型的に距離に課題がありそうだが、ディープインパクトの後継として大物に育って欲しいもの。今後はキャリア1戦でこの時計で走った反動が出ないことが条件。次走はホープフルSに向かう予定。

アルジャンナは後方2番手からメンバー2位の33.6秒で追い込んで0.8秒差の2着。勝ったコントレイルが強過ぎただけで例年なら勝ってもおかしくないレベル。まだ馬体が緩くフワフワ走っているように完成度は高くないが、ディープインパクト産駒で素質は高い。クラシックに向けて賞金を加算できたことは大きい。長い距離が合いそうなタイプ。今後はひと息入れてきさらぎ賞、または若葉Sであたりで復帰することになりそうだ。

ラインベックは2、3番手からメンバー4位の34.9秒でしぶとく伸びて1.5秒差の3着。前の2頭には切れ負けしたが、しぶとく伸びて3着を確保。切れより地力タイプで先行して持ち味のしぶとさを生かしており、現時点の力は出している。父ディープインパクト、母アパパネの3冠馬配合。レースを使いながら地力強化を計っていくことになりそうだ。

オーロラフラッシュは最後方からメンバー3位の34.3秒で追い込んで1.7秒差の4着。最後に外から伸びてきたが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。ガツンと切れないが、いい脚を長く使えるタイプ。高速馬場よりもっと上がりの掛かる馬場が合っている。

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