阪神JF
レース回顧

レシステンシアはスタートを決めてハナを切り、前半3F33.7秒、5F57.5秒のハイペースで飛ばし、メンバー最速の35.2秒で上がって後続を突き放し5馬身差で圧勝した。勝ちタイム1分32秒7は2歳&レースレコード。直線で何度も手前を替えていたが、ラスト3Fを11.2−11.5−12.5秒でまとめて押し切った。ハイペースで逃げて最速上がりを繰り出しレコードで5馬身差で圧勝。北村友騎手がスピードの絶対値と完成度の高さを生かし切った。前走ファンタジーSを1分20秒7で優勝したが、ファンタジーSを先行して1分20秒3で勝ったアストンマーチャンは阪神JFで1分33秒1で走ってウオッカにクビ差の2着に入っている。ファンタジーSで前に行って好タイム勝ちは阪神JFに繋がる傾向があるため、今後注意していきたい。今後はチューリップ賞から桜花賞に向かうことになりそうだ。今年の平地G1は21レースを行われたが、ノーザンファーム生産馬が17勝している。現在秋華賞から8連勝中。

マルターズディオサは3番手からメンバー4位タイの35.9秒で伸びて0.8秒差の2着。外から伸びたクラヴァシュドールとの叩き合いをハナ差で制した。スタートを決めて先行し、レシステンシアに突き放された後にしぶとく伸びて2着を確保。未勝利とサフラン賞を最速上がりで連勝したが、サフラン賞2着のマジックキャッスルはファンタジーSでレシステンシアに0.2秒差の2着。6番人気だったが、そのあたりから狙い目はあったか。新種牡馬キズナ産駒で半兄にダートの消耗戦に強かったアルタイルがいる。母はダートの短距離馬。高速馬場、ハイペースでそのあたりが生かせたのだろう。今後はクイーンCあたりから桜花賞を目指すことになりそうだ。

クラヴァシュドールは中団の外からメンバー2位の35.5秒で伸びて0.8秒差の3着。前にいたマルターズディオサを最後まで交わせなかった。これまでより速い流れで中団からのレースになったが、最後までしぶとく伸びて能力を示した。前2走はメンバー最速の33.1秒で上がった馬。もう少し緩い流れで速い上がりを繰り出すレースの方が合っているが、これから馬体がしっかりして地力が強化されれば対応できるのではないか。ハーツクライ産駒でリスグラシューに似たようなタイプ。中内田厩舎は早めに仕上げて2、3歳戦で稼ぐため、古馬になって活躍する馬は少ないが、大事に使っていけば素質が開花するのではないか。

ウーマンズハートは内枠スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー7位の36.2秒で上がって1.2秒差の4着。今日の馬場では前つけないと厳しいと考えたビュイック騎手が前に行ったが、速い流れで道中脚を使って直線で伸び切れなかった。スローペースの新馬戦と新潟2歳Sをメンバー最速の32秒台で上がって勝ったが、今回は前半5F57.5秒のハイペースで全く違う流れだった。現時点では力負けだが、ハーツクライ産駒でまだ奥がありそうだ。

リアアメリアは後方3番手から大外を回ってメンバー3位の35.7秒で伸びて1.5秒差の6着。道中の行きっぷりが悪く、勝負どころでも上がって行けず、直線で少し伸びただけ。初めての多頭数、ハイペースで外枠からでは厳しかったか。馬体、気配は良かっただけに初めての速い流れで馬が戸惑ったのか。飛びが大きいため、直前の雨で少し上滑りした可能性もある。能力的にこんなに負ける馬ではない。距離を延ばしてオークス狙いに切り替えるかもしれない。

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