カペラS
レース回顧

コパノキッキングはスタート後に押して4番手につけ、直線で外からメンバー5位の35.8秒で抜け出して2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分9秒3。ゴールドクイーンが逃げて前半3F32.9秒のハイペース。レースの上がりは36.4秒、ラップは11.6−12.0−12.8秒。ハイペースで上がりの掛かる消耗戦になった。コパノキッキングは4番手から直線で抜け出す正攻法のレースで快勝。他馬より重い58キロを背負っており、このメンバーでは力が違った。ハイペースで地力が問われるレースになったことも良かったのだろう。藤田菜七子騎手はJRA重賞初制覇。昨年は27勝だったが、今年は既に42勝しており、着実に腕を上げている。コパノキッキングはダ1200m以下では[8−1−1−0]でまだ底を見せていない。次走は未定だが、根岸Sを連覇を目指すことになりそうだ。昨年のフェブラリーSは5着に終わったが、乗り方次第で距離はこなせる。今後の鞍上は馬主が調教師に一任する模様。

テーオージーニアスは中団の後ろからメンバー3位の35.4秒で伸びて0.4秒差の2着。最後にシュウジをハナ差交わして2着を確保した。4コーナーで外を回って直線に向いたときはかなり後ろにいたが、いい脚を長く使って追い上げた。ここにきて馬体が充実し、パドックでは中1週でもデキの良さが目立っていた。北海道スプリントCを勝ったテーオーヘリオスの半弟でゴールドアリュール産駒。自在性があり好位にもつけられ、タメれば切れる脚を使える。どこかでダ1200m重賞を勝つチャンスがありそうだ。

シュウジは6番手の外からメンバー6位タイの36.0秒で伸びて0.4秒差の3着。道中コパノキッキングをマークしていたが、直線で振り切られ、最後にテイオージーニアスに強襲された。これで中山ダ1200mは1着(57キロ)、3着(59キロ)、4着(59キロ)、3着(57キロ)。前走惨敗して人気はなかったが、得意の中山、別定57キロで久々に馬券圏内を確保した。外枠からスムーズなレースができたことも良かったのだろう。

レッドアネラは2番手から直線でゴールドクイーンを交わして先頭に立ったが、外から3頭に交わされて0.6秒差の4着。上がりはメンバー12位の36.9秒。前半3F32.9秒のハイペースで逃げたゴールドクイーンをマークして先着し、パフォーマンスを引き上げた。カジノドライヴ産駒は脚抜きのいいダートの高速決着に強いだけに馬場が乾いて良に回復したことが少しマイナスに働いた。今後はOP特別を使って賞金を加算していくことになりそうだ。

ゴールドクイーンは前半3F32.9秒のハイペースで逃げたが、直線で一杯になって0.6秒差の5着。上がりはメンバー13位タイの37.0秒。2走前のながつきSでは57キロを背負って1分9秒0で走って5馬身差で圧勝したが、今回はほとんど同じ流れで走破タイムは1分9秒9。休み明けのながつきSを好タイムで圧勝し、前走JBCレディスクラシック2着で目一杯走ったことが微妙に影響したか。大事に使えば、来年のJBCスプリントを狙えるのではないか。

[Home]