有馬記念
レース展望

ファン投票で選ばれた馬たちによるドリームレース。過去10年で1番人気は[5−3−1−1]で8連対。前走勝ち馬は[3−1−0−0]で堅実。2番人気は[2−1−2−5]で3連対、3番人気は[1−0−2−7]で1連対。6〜9番人気が4連対、10番人気以下が1連対。最近5年の馬連は123倍、68倍、4倍、31倍、9倍。本命を押さえながら人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

年齢別では3歳[5−2−2−21]、4歳[1−6−2−31]、5歳[4−2−4−37]、6歳[0−0−1−18]、7歳以上[0−0−1−19]。芝2400〜2500mのG1で実績のある3〜5歳馬を重視。6歳以上は[0−0−2−37]で不振。牡馬は[9−7−10−108]、牝馬は[1−3−0−18]。牝馬は4番人気以内なら[1−2−0−2]。穴で外国人騎手が騎乗した牡馬に注意。

アーモンドアイは[8−1−1−0]、G1は[6−0−1−0]で牝馬3冠、ジャパンC、ドバイターフ、天皇賞(秋)を優勝。昨年のジャパンCのレーティング128はディープインパクトの最高レーティング126(有馬記念)を2ポイント上回っている。前走天皇賞(秋)は内ラチ沿いの5番手からメンバー2位の33.8秒で抜け出し1分56秒2で3馬身差で圧勝。休み明けで絶好調ではなかったが、レーティング126は過去15年でトップ。ディープインパクトでも勝てなかった可能性がある。そのレベルに到達している。

中山コースは初めてで直線の短いコースは秋華賞でしか走ったことがない。秋華賞は休み明けで馬体が14キロ増えていたこともあるが、位置取りが悪くなり逃げたミッキーチャームを捕まえるのに苦労した。稍重のシンザン記念を直線一気で勝ったように渋った馬場はこなせる。直線の短い中山内回りコースでルメール騎手がどう乗るかがひとつのポイント。内枠を引けば好位につけそうだが、外枠を引くと外から捲るレースもありえる。過去10年でルメール騎手は[1−4−0−4]で過去3年は1、2、2着で連対している。

リスグラシューはG1で2着が4回あったが、昨年のエリザベス女王杯でG1初制覇。昨年秋以降に外国人騎手が騎乗してからは[3−3−1−0]で3着以内を確保。G1で2着が多かった馬が長い距離をこなすようになった。2走前の宝塚記念は大外枠から2番手につけ、メンバー最速の35.2秒で抜け出して2分10秒6で3馬身差で圧勝。キセキ、スワーヴリチャード、アルアイン、レイデオロを相手にしなかった。奥手のハーツクライ産駒。2番手からメンバー最速上がりで圧勝したように5歳になって完全に本格化した。

前走コックスプレートは後方から勝負どころで外を回って進出し、直線で外から差し切って快勝。57キロを背負って外を回っていい脚を長く使い、外国馬を相手に能力の違いを見せつけた。宝塚記念の圧勝がダテではないことを示した。芝2200mは[2−0−0−1]だが、芝2400mは[0−1−0−1]でオークス5着、香港ヴァーズ2着。初の芝2500mと初の中山の克服がカギになる。稍重以上では[1−4−0−0]で道悪は苦にしない。脚質に自在性がありどんなレースでもできる。レーン騎手がどう乗るか。

ジャパンC勝ち馬スワーヴリチャード、天皇賞(春)勝ち馬フィエールマン、大阪杯&宝塚記念2着のキセキ、皐月賞馬サートゥルナーリア、菊花賞馬ワールドプレミア、皐月賞2着&ダービー3着&菊花賞3着のヴェロックス、昨年の有馬記念2着馬レイデオロ、前走天皇賞(秋)3着のアエロリット、17年の皐月賞馬アルアイン、昨年の菊花賞2着馬エタリオウなど。アエロリット、アルアイン、クロコスミア、シュヴァルグラン、レイデオロ、リスグラシューはラストランになる。日曜は曇り時々雨の予報。雨が馬場が渋る可能性がある。

スワーヴリチャードは前走ジャパンCを2分25秒9(重)で優勝。レコードが出た昨年とは全く違う馬場だった。左回り巧者で右回りの中山では皐月賞6着、有馬記念4着、中山記念4着に終わっている。稍重以上では[3−1−0−0]。馬場が渋るのはプラス。過去10年でジャパンC勝ち馬は[0−1−1−2]。鞍上はマーフィー騎手。フィエールマンは天皇賞(春)を中団から早めに動いて3分15秒0で優勝。前走凱旋門賞は重い馬場が合わず最下位の12着。天皇賞(春)でクビ差の2着グローリーヴェイズは香港ヴァーズを制した。過去10年で池添騎手は[4−0−0−4]。昨年は3番人気のブラストワンピースで制した。

キセキは昨年秋以降のG1では[0−3−1−2]でジャパンC、大阪杯、宝塚記念で2着。昨年のジャパンCはアーモンドアイに0.3秒差の2着、今年の宝塚記念はリスグラシューに0.5秒差の2着。中山芝2500mでは日経賞9着、有馬記念5着に終わっている。国内G1で逃げたときは[0−2−1−1]。アエロリット、クロコスミアとの兼ね合いがカギになる。サートゥルナーリアは[5−0−0−2]、中山では[2−0−0−0]でホープフルS、皐月賞を勝っている。右回りでは[5−0−0−0]で勝率100%。前走天皇賞(秋)6着は不甲斐なかったが、右回りで一変するか。スミヨン騎手が2戦連続で騎乗する。

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