シンザン記念
レース回顧

サンクテュエールは1枠1番スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー最速の35.5秒で叩き合いをクビ差で制して優勝。勝ちタイムは1分35秒9。ヴァルナが逃げて前半3F35.4秒、5F60.2秒の緩い流れになり、3、2番手につけた2頭で決着。サンクテュエールは内を通って前に行った馬が有利な馬場で1枠1番から最短コースを通ってきたことがかなり有利に働いた。社台が中山金杯、京都金杯を勝てなかったため、JRAは1枠1番に入れてお年玉にしたのだろう。藤沢和厩舎のディープインパクト産駒で半兄に米G1を2勝したヨシダがいる良血馬。競馬センスが良く、今は操作性の良さが大きな武器になっている。JRAが内枠に入れて保護しているときは注意したい。

プリンスリターンはスタートを決めて2番手につけ、メンバー2位の35.6秒で上がってクビ差の2着。最後までしぶとく食い下がっていた。朝日杯FSでは勝負どころと直線でスムーズさを欠いたことが堪えて5着に終わったが、今回はスムーズなレースで力を出し切った。原田騎手はデビュー9年目でこの日の6Rの新馬戦13着が初めての京都芝戦、かつこれまで重賞で連対がなかったが、重賞で積極的なレースをして初めて連対した。最近は日ごろ重賞で活躍しない騎手が激走しているため注意したい。外国人騎手が勝ち過ぎているのが今の中央競馬。富の分配の原理が働きつつある。プリンスリターンは馬体的に芝1400m以下がベスト。次走マイルで人気になるようなら軽視したい。

コルテジアは内ラチ沿いの5番手からメンバー4位タイの35.9秒で上がって0.7秒差の3着。予想で大穴馬にした馬が9番人気で激走した(複勝950円)。穴馬の投資馬券は競馬を終わらせることになるかもしれない。前の2頭には4馬身差をつけられており、ルーツドール、タガノビューティーがまともに走らなかったこと、馬場&展開に助けられての3着。前残りの展開にならないと自己条件でも厳しそうだ。

タガノビューティーは中団の後ろからメンバー4位タイの35.9秒で上がって0.9秒差の6着。外を通った馬が伸びない馬場で外を回っては厳しかった。和田騎手でシリウスSを勝ったオメガパフュームは相当強いことを示している。今後はひと息入れてダートに戻すことになりそうだ。

ルーツドールは外枠スタートから5番手につけたが、直線で全く伸びず1.6秒差の7着。外が伸びない馬場で外を回り、道中折り合いを欠いて自滅した。川田騎手は不利な枠に入ると対処できず惨敗する。JRAは重賞で川田騎手を外枠に入れ続けて実力をチェック中。昨年9月末以降の重賞で川田騎手は1番人気[1−1−2−5]で勝率11.1%、単勝回収率14%。馬券を買えば確実に負ける。負けるときは社台の馬が勝つことが多いのはなせか。ちなみに昨年の阪神JFから重賞では[0−0−0−7]。今年はアドマイヤと和解した武豊騎手が浮上する可能性がある。

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