東海S
レース回顧

エアアルマスは3番手から早めに先頭に立ち、メンバー3位タイの36.0秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分50秒2(重)。スマハマが逃げて前半5F61.7秒の緩い流れで中団より前につけて上がりをまとめた馬で決着した。エアアルマスは砂を被らないように3番手の外につけ、直線で早めに抜け出して快勝。前走武蔵野Sで断然人気で砂を被った惨敗した馬が、2番人気で重賞初制覇を飾った。松山騎手はダートで乗れている。これでダートは[4−0−0−1]でまだ底を見せていない。G1を狙えそうな馬だが、レース後に右前脚骨折が判明し、休養することになった。

ヴェンジェンスは中団から外を回ってメンバー最速タイの35.7秒で伸びて0.1秒差の2着。最後にインティを交わして2着を確保。緩い流れで幸騎手が中団につけたことが大きかった。重&不良馬場では[2−3−0−0]の道悪巧者で脚抜きのいい馬場も良かったのだろう。昨年の3月以降、右回りのダートでは[3−2−0−0]で連対を外していない。7歳馬でもかなり力をつけてきており、今充実期を迎えている。幸騎手はダートで乗れているので注意したい。

インティは6番手から徐々に進出し、メンバー5位の36.1秒で上がって0.2秒差の3着。勝負どころでエアアルマスをマークして早めに動いたが、最後まで追いつけなかった。勝ったエアアルマスより2キロ重い58キロを背負い、直線で逆手前のまま走っていたことも影響している。好位から差すレースをして脚質の幅を広げたともいえるが、スピードが持ち味だけに逃げるレースが合っているのではないか。次走はフェブラリーS。昨年のように緩い流れで逃げる展開になれば侮れない。

アングライフェンは中団からメンバー6位の36.2秒で伸びて0.7秒差の4着。重馬場で流れが緩んで上がりが速くなり、前に追いつけなかった。直線で逆手前のまま走っていたことも影響している。昨年2月以降は一戦ごとに連対している。次走は連対する番か。8歳馬でも気力が失われておらず、大きな衰えはない。

キングズガードは最後方からメンバー最速タイの35.7秒で追い込んで0.7秒差の5着。直線で馬群を捌いてしぶとく伸びてきた。ダ1800mは[0−2−1−3]で上がりは全てメンバー最速。みやこSで0.1秒差の2着に突っ込んだように展開が嵌まれば突っ込んでくる。流れが速くなりそうなときは注意したい。

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