根岸S
レース回顧
モズアスコットは出遅れた後に押して上がって中団につけ、メンバー3位の34.7秒で豪快に差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分22秒7。ドリームキラリが逃げて前半3F35.0秒、5F59.2秒の平均ペース。モズアスコットは初ダートで58キロを背負い、出遅れるロスがありながら、いい脚を長く使って差し切った。一頭だけ次元の違うレースぶりでダート適性、能力の高さを示した。18年の安田記念を勝ったフランケル産駒が6歳になってダートで復活した。次走はフェブラリーSに向かう予定。今年はそれほどメンバーが揃いそうにない。2連勝でダートG1初制覇の可能性がある。
コパノキッキングは2番手から早めに抜け出してメンバー12位の35.6秒で上がって0.2秒差の2着。58キロを背負って2番手から早めに抜け出して勝ちに行ったが、ラスト1Fを過ぎると脚が鈍ってモズアスコットに交わされた。前半力んで走っていたことも影響したのだろう。これでダ1400mは[1−3−0−1]。やはり1400mになると詰めが甘くなる。それでも58キロを背負って2着を確保し地力を示した。今後は距離を考慮してフェブラリーSには向かわず、藤田菜騎手で東京スプリントに向かう予定。ベストはダ1200m。藤田菜騎手は今年ダート重賞を何勝するのか。
スマートアヴァロンは後方からメンバー最速タイの34.6秒で追い込んで0.4秒差の3着。これで昨年秋からダ1400mで1、3、2、1位の上がりを繰り出して2、2、3、3着。前2走は58キロを背負っていたが、今回は2キロ軽い56キロで馬は軽く感じたのではないか。8歳にして重賞初挑戦だったが、末脚の威力は重賞で通用することを示した。17年4月のコーラルSを勝ってから[0−3−6−5]で勝っていないが、相手なりに堅実に走っている。
ダノンフェイスは6番手からメンバー8位タイの35.3秒で伸びて0.5秒差の4着。武蔵野Sではメンバー最速の35.0秒で追い込んで3着に入ったが、外枠から好位につけて勝ちに行ったことでそれほど切れる脚を使えなかった。外枠から外を回っており内容は悪くない。ダ1400mのOP特別で注意したい。
ワイドファラオは4番手からメンバー11位の35.5秒で上がって0.5秒差の5着。直線で追い出しを待つ余裕があったが、追ってから伸び切れなかった。切れより地力タイプだけにもっと前に行った方がいいのだろう。初めて背負った58キロも堪えている。速さが問われる1400mより1600あたりが合いそうだ。
ミッキーワイルドは内の5番手につけたが、直線で一杯になって11着。これまで堅実に走っていたが、ダートで初めて馬券圏外に終わった。調教は動いていたが、東京に輸送して馬体8キロ増で過去最高体重だった。Mデムーロ騎手は休み明けでまだ気持ちが入っていなかったとコメント。デキが戻れば重賞でやれる。
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