ダイヤモンドS
レース回顧
ミライヘノツバサは大外16番枠から内に入れて10番手につけ、直線で馬群を割ってメンバー2位の37.4秒で抜け出し、最後はメイショウテンゲンとの壮絶な叩き合いを制した。勝ちタイムは3分31秒2。前半5F62.6秒のスローペース。例年は中盤に13秒台のラップが続くが、今年はラップが13秒台に落ちることがなく、レースの上がりは38.1秒、ラップは12.4−12.7−13.0秒。かなりの消耗戦になった。ミライヘノツバサは近走大不振が続いていた最低16番人気だったが、心肺機能が高い馬が長距離の消耗戦でバテない強みを発揮した。木幡巧騎手が大外16番枠から内に入れてロスなく回ってきたことも大きかった。祖母のタムロチェリーは小倉2歳Sを最低の15番人気で勝っている。今後は天皇賞(春)を目標に調整される予定。
メイショウテンゲンは後方3番手からメンバー最速の37.2秒で追い込んでハナ差の2着。重馬場で消耗戦になった弥生賞を勝った馬がスタミナが問われる消耗戦で復活した。G2勝ち馬が近走不振で55キロだったことも良かったのだろう。母メイショウベルーガは5歳になって日経新春杯を勝ったように奥手だった。今後は阪神大賞典または日経賞を使って天皇賞(春)を目指すことになりそうだ。
オセアグレイトは1枠1番スタートから内ラチ沿いの4番手を進み、直線で抜け出して先頭に立ったが2頭に交わされて0.8秒差の3着。上がりはメンバー4位の38.7秒。前に行った馬と後ろから追い込んだ馬がそっくり入れ替わる消耗戦で前に行って3着に粘ったことを評価したい。今後は賞金加算するために前哨戦を使って天皇賞(春)を目指すことになりそうだ。
レノヴァールは中団から早めに上がって先頭に立ったところで脚が鈍り、0.8秒差の4着。上がりはメンバー3位の38.5秒。消耗戦になり過ぎて最後に一杯になった。もう少し楽な流れなら勝ち負けできたかもしれない。ここにきて馬体が充実して本格化してきている。
タガノディアマンテは出遅れて最後方からメンバー6位の39.2秒で上がって1.9秒差の6着。出遅れて位置取りが悪くなったことが堪えた。川田騎手は「右への逃避が凄くて競馬にならなかった」とコメント。今年の重賞で川田騎手は1番人気になると[1−0−1−3]。馬質は高いが技術レベルは低い。
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