フェブラリーS
レース回顧
モズアスコットは中団を進み、直線で馬群を捌いてメンバー2位の35.4秒で抜け出し2馬身半差で圧勝した。勝ちタイムは1分35秒2。ワイドファラオが逃げて前半3F34.6秒、58.7秒の速い流れ。レースの上がりは36.5秒、ラップは12.2−11.9−12.4秒。消耗戦になって差し追い込み馬が上位を独占した。モズアスコットは道中砂を被っても問題なく、ルメール騎手が直線で落ち着いて捌き、ゴール前で後ろを振り返る余裕があった。このメンバーでは力が違うレースぶりで芝&ダートG1制覇を達成した。1〜4着は6、7、6、7歳馬。今年は一部の馬を除き、4歳馬のレベルが低い可能性がある。次走は豪G1ドンカスターマイルに向かう予定。秋には米ブリーダーズカップ・ダートマイルが視野に入る。
ケイティブレイブは8枠15番から好スタートを切って中団に下げ、メンバー4位の34.6秒で伸びて0.4秒差の2着。前2走6着(1.8秒差)、8着(3.2秒差)に惨敗した馬が最低16番人気で激走した。速い流れでスタミナ&地力が問われるレースになり、長い距離を使ってきた地力が生かせたのだろう。G1初騎乗の長岡騎手が外枠から道中内に入れてかなり上手く乗っている。今後はひと息入れてかしわ記念に向かう予定。14年のフェブラリーSでは最低16番人気のコパノリッキーが勝っている。2度あることは3度ある。最低人気に注意していきたい。
サンライズノヴァは12番手からメンバー最速の35.3秒で追い込んで0.6秒差の3着。スタートを決めて中団につけたが、松山騎手が流れが速いとみたのか、結果的に後方に下げたことが堪えた印象。あのまま中団にいれば2着があったかもしれない。昨年の武蔵野S以来のレースだったが、馬体の造り、気配が目立ち絶好の仕上がりだった。次走はかしわ記念に向かう予定。左回りのダ1600mを使っていくことになる。
ワンダーリーデルは大外枠から後方で脚をタメ、メンバー3位の35.5秒で伸びて0.6秒差の4着。3着サンライズノヴァとはハナ差。武蔵野Sを勝った馬が得意コースで見せ場を作った。もう少し内めの枠からロスなく脚をタメられれば2着争いできたかもしれない。
アルクトスは2番手から早めに先頭に立ったが、直線で一杯になり1.8秒差の9着。メンバー11位の38.3秒。東京ダートで5連勝中だったが、これまでダ1600mで経験のない速い流れで伸び切れなかった。仕上がりは悪くなかったが、休み明けの影響もあるのだろう。
インティは4番手から直線で失速して14着。逃げれずに前半隣にいたミッキーワイルドと接触する不利があった。自分のレースができないとモロい面がある。昨年のフェブラリーSを勝ってから[0−1−2−3]で勝ち切れないレースが続いている。春は全休することになった。
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